百貨店の従業員をかたり1人暮らしの高齢者らから通帳やキャッシュカードをだまし取ったうえ、現金を引き出すなどしたとして、福岡県警が16日までに詐欺グループの男3人を逮捕しました。 警察によりますと、無職の喜多紘史被告(31)は、去年8月から9月にかけて共犯者とともに百貨店の従業員をかたり、「カードが不正に使われている」などと高齢者らに電話し通帳やキャッシュカードをだまし取ったうえ、現金100万円を引き出すなどした疑いがもたれています。 情報提供を受けた警察が、去年9月、JR新大阪駅構内で喜多被告を見つけ、緊急逮捕していました。 喜多被告は、「SNSで闇バイトに応募して、回収役の2人に金を持って行った」などと容疑を認めています。 裏付け捜査を進めてきた警察は16日、回収役で中国出身のリセイショウこと鈴木昇容疑者(32)と、中国籍のリシン容疑者(37)を新たに逮捕しました。 2人は容疑を否認しています。 警察は、犯罪収益が中国に送金されている可能性も視野に、グループの実態解明を進める方針です。 百貨店をかたるニセ電話詐欺は、去年、福岡県内で33件確認されていて、被害額は3千万円を超えています。