国の承認を受けていない医薬品を無許可で販売したなどとして、警視庁生活環境課は10日までに、コンサルティング会社社長の豊泉裕樹宏容疑者(44)=東京都杉並区和泉=ら4人を医薬品医療機器法違反の疑いで逮捕した。同課は認否を明らかにしていない。  同課によると、販売していたのは抗がん作用や動脈硬化改善などの効果をうたった錠剤の医薬品「サルースの葉」。2018年4月~22年3月、運営するインターネットサイトで、全国の2951人に計1万点以上を販売し、約8000万円を売り上げていた。購入者の中には服用後、腹痛や下痢などの健康被害を訴えた人もいるという。  豊泉容疑者らは21年3~8月、効能をうたった広告に関して消費者庁や都などから7回にわたり指導を受けたが、広告や販売を続けていた。  逮捕容疑は21年3月19日~22年3月28日ごろ、都内の女性ら11人に「サルースの葉」102点を無許可で販売するなどした疑い。