(澤井 志帆 キャスター)「静岡市内では観測史上最高の気温が記録されましたが、午後1時過ぎ、こちらの温度計には40度と表示されてあります。立っているだけで汗がどんどん出てきます。体にまとわりつく温風や湿気がとても不快な状況となっています」経験したことが無いような“災害級”の暑さに見舞われた6日の静岡県内。朝から各地で30℃を超えると、その後もグングン気温が上がり、静岡市駿河区では全国で歴代2位タイとなる41.4℃を記録し、6日の国内唯一の40℃超えとなりました。
また、浜松市中央区では38.3℃を記録、さらに東伊豆町・稲取、牧之原市、熱海市網代で観測史上最高を記録するなど県内18の観測地点のうち11地点で35℃を超える猛暑日となりました。(県外から)「40℃!?うわぁ暑い。暑いですね」.Q.大阪は静岡より暑くない?「暑いですよ、でもなんか熱風ですよねここは。心地悪いです」(静岡市在住)「きょう40℃を超えるって聞いていたから、市役所に用があってきたけど地獄だった。自転車で来たので入るなり倒れそうだった。半日くらい外にいると、みんなおかしくなる。調子悪い人を何人も見てる、本当にやばいと思うよ」この危険を感じる“地獄”のような暑さの影響か、昼どきにも関わらず街中に人の姿はまばら…。(記者)「こちらは午後1時過ぎの静岡市駿河区です、日差しの下に4時間ほど置いていた温度計が暑さの影響でしょうか、液晶が壊れて見えなくなってしまっています」温度計も壊れてしまうほどの暑さ…。一体、どれほどの熱なのか、“ある検証”をしてみました。(記者)「屋外に4時間ほど置いたフライパンに生卵を割ったら目玉焼きができるのか、検証したいと思います」(記者)「暑さからか白身と黄身の部分が分離しています」生卵を入れたフライパンをそのまま1時間ほど置いてみると…。(記者)「白身が薄く伸びた部分は、このようにパリパリになり、白身の塊は表面に薄く膜が張り黄身も固まっています」完全な目玉焼きとはならなかったものの、日光の熱だけで白身が固形になるなど、危険な暑さを感じさせる結果となりました。このうだるような暑さの中、静岡市葵区の鮮魚店では鮮度が命の魚や貝を“猛暑から守る”ため対応にてんやわんや…。(鮮魚 日の出 川瀬 真吾さん)「水温は今18℃なんですけど、16℃ぐらいに保ちたい。こうやって氷を入れて水温をどんどん下げないと魚がダメになってしまう」暑さで水温が上がるのを防ぐため、製氷機でつくった氷で海水を冷やしていました。しかし、この異常な暑さですぐに氷が溶けてしまうため、午前中だけですでに4回も氷を追加したといいます。(鮮魚 日の出 川瀬 真吾さん)「すぐ溶けちゃう。この箱を朝一で10箱ぐらい持っていくんですよ。それを2時間ぐらいで全部使っちゃうのでまた持ってきてそういう状況。魚も傷むのが早くなっちゃいますし海水の温度がすぐ上がっちゃうので結構大変な状態ですね。製氷機をずっとフルに回していて間に合わないぐらい」鮮魚店が記録的猛暑への対応に追われる一方で、この暑さの恩恵を受けている店も。(客)Q.何を頼んだ?「冷やし煮干しラーメンを頼みました。暑いので冷たいさっぱりしたものを食べたいなと」ランチタイムにラーメンを提供しているこの店。この暑さで特製のだし氷を乗せた「冷やし煮干しラーメン」など、 ほとんどが冷たいメニューの注文だということです(千鳥あし 杉山 雄一 さん)「冷たいのばかりでますね、この時期は。(食べて)涼しくなって体から冷えてほしいですね」静岡県外から来たというこの人は…。(県外から来店)Q.静岡市で41℃記録しました「え。41℃。めっちゃ暑いですね。静岡は涼しいと思っていたが、とにかく暑いでのこれ最高です」気象台によると、あす7日の予想最高気温は36℃で、6日よりも暑さは和らぐものの、屋外で活動する際は、こまめな休憩や水分補給をするなど熱中症対策を徹底してほしいと呼びかけています。