横断歩道渡っていた88歳女性を乗用車ではねて死亡させ逃走か…51歳男を逮捕 東京・板橋区 容疑を否認

先月5日、東京・板橋区の路上で横断歩道を渡っていた88歳の女性を乗用車ではねて死亡させ、そのまま逃走したとして51歳の男が逮捕されました。 ひき逃げなどの疑いで逮捕された板橋区の会社員・牧野利充容疑者(51)は、先月5日の午後1時半すぎ、板橋区の路上で、徒歩で横断歩道を渡っていた近くに住む塩井久美子さん(88)を乗用車ではねて死亡させ、そのまま逃走した疑いがもたれています。 警視庁によりますと、塩井さんは1人で歩いていたところ、牧野容疑者の乗用車にひかれて頭を強く打ち、事故から10日後に死亡しました。 防犯カメラなどの捜査で逮捕に至ったということで、牧野容疑者の乗用車の左前方部分には人とぶつかったような傷があったということです。 取り調べに対し、牧野容疑者は「歩行者にぶつかってはいません」と容疑を否認しています。

《現地レポート》「一番高いホテルは1泊600万円」「ランチ2時間200万円」北海道・ニセコの“バブっている”噂は本当か?

北海道ニセコ町にまつわる「バブル」のような景気の良い噂は、どこまで本当なのか? これまでに現地を11回取材した不動産ジャーナリストの吉松こころ氏が実態をレポートする。
【画像】ニセコ町の大地主だった白樺派の作家・有島武郎が所有した土地に建てられた記念館
◆◆◆
「ニセコで一番高いホテルは1泊600万円、しかも予約できるのは7泊以上する人から」「ランチ2時間、200万円」「コンドミニアムは1戸20億円が普通」「ローカルコンビニ、セイコーマートでは十数万円のドンペリが飛ぶように売れる」「世界中の富裕層がプライベートジェットでやってくる」「テキーラ1杯3000円のかまくらに、ひと冬で3万人のインバウンドが来た」
こうした話は、全部本当だと思う。地元に数日間滞在したり、地元に住んでいる人と会話をしたりすると、似たような話を当たり前に耳にするからだ。
「蝦夷富士」と呼はれる羊蹄山は、“ニセコ観光圏”を構成する3町(倶知安町、蘭越町、ニセコ町)からよく見える(著者撮影)
私は、2022年から11回、ニセコを訪れた。使ったお金は、ざっと250万円くらいだ。
東京からの往復航空券、現地での宿泊・飲食費、レンタカー代などを含む。贅沢はしていない。宿泊費を抑えるために、4畳ひと間の民宿や男女風呂・トイレ共同のペンションにも泊まった。レンタカーは一番安い軽自動車だったが、3日間借りたら、ガソリン代込みで3万円を超えた。やれやれ、億単位の話が普通に飛び交うニセコにあっては随分と安い話をしてしまった。

2022年8月に初めて訪れた時、今1泊500万円の部屋は300万円程度だった。毎年訪れるたびに、その価格は、400万、500万と値上がりしていった。3年前に来た時は、更地や山林だった場所が造成され、道ができ、建設看板が立っていた。次に来た時には、高級ホテルやヴィラ、別荘群に変わっていた。この動きは今も進行中だ。これだけ高い値段をつけても、これだけ次々と新しい宿泊施設が建っても果てしなく、世界中から人を呼び込める競争力を持った日本の田舎が、ニセコなのだ。
いや厳密にいうと、今書いたことは正確ではない。というのは、ニセコのどの町で起きている話かわからないからだ。
「ニセコ」と一口に言っても、「ニセコエリア」は、ニセコ山系にまたがる5つの町、すなわち倶知安(くっちゃん)町、蘭越町、ニセコ町、共和町、岩内町で構成されている。
この中で、とくに多くの観光客が集まる「ニセコ観光圏」を構成しているのは、4つのスキー場のある標高1308メートルのニセコアンヌプリという山の麓でつながった3町。それが倶知安町、蘭越町、ニセコ町である。
かつて倶知安町に住み、20年ほど前からニセコ町に住んでいるという住民は、「一緒くたにされがちですが、それぞれの町は、人口も、広さも、条例も、地価も、降雪量も、雪の降り方だって全く違うんですよ」と教えてくれた。

「東洋のサンモリッツ(スイス有数の保養地)」として知られる倶知安町は、ニセコ観光圏で最大規模のスキー場「ニセコ東急グラン・ヒラフ」を擁する。人口は約1万5000人の中核都市で、2019年10月のG20観光大臣会合は、同町内の「ニセコHANAZONOリゾート」で開催された。2038年以降に延伸される北海道新幹線の新駅も、倶知安町内にできる計画だ。
地価はどうか。2024年の商業地標準地の公示地価は、坪あたり約46万2000円だが、実際には坪あたり100万~150万円で売買される土地も出ている。「バブっている」「ほぼ外国」などとニュースになる現象は、ほぼこの倶知安町で起きている。
一方、蘭越町は、ニセコ連峰に囲まれた盆地で、稲作を中心とした農業が盛んな町だ。時に「奥ニセコ」とも称される。

町の中央には、清流日本一に20回以上選出された尻別川が悠々と流れている。流域の肥沃な土壌で作られる「らんこし米」は、北海道のブランド米の一つだ。人口は、約4300人(2024年)。65歳以上が40%を超え、高齢化が進む。都道府県地価調査による商業地平均価格(2024年)は、坪あたり約5万1570円で、3町の中では最も安い。
※本記事の全文(約8500字)は、月刊文藝春秋のウェブメディア「文藝春秋PLUS」と「文藝春秋」2025年9月号に掲載されています(吉松こころ「沸騰するニセコ不動産市場」)。全文では、下記の内容をご覧いただけます。

・さまざまな「ニセコ」・町名ごと変更した「ニセコ町」・「ニセコルール」ができるまで・住民参加のまちづくり・観光協会を株式会社化・尻別川カヌー計画・「乱開発が起きている」のウソ・引き継がれる有島武郎の精神
(吉松 こころ/文藝春秋 2025年9月号)