横断歩道渡っていた88歳女性を乗用車ではねて死亡させ逃走か…51歳男を逮捕 東京・板橋区 容疑を否認

先月5日、東京・板橋区の路上で横断歩道を渡っていた88歳の女性を乗用車ではねて死亡させ、そのまま逃走したとして51歳の男が逮捕されました。 ひき逃げなどの疑いで逮捕された板橋区の会社員・牧野利充容疑者(51)は、先月5日の午後1時半すぎ、板橋区の路上で、徒歩で横断歩道を渡っていた近くに住む塩井久美子さん(88)を乗用車ではねて死亡させ、そのまま逃走した疑いがもたれています。 警視庁によりますと、塩井さんは1人で歩いていたところ、牧野容疑者の乗用車にひかれて頭を強く打ち、事故から10日後に死亡しました。 防犯カメラなどの捜査で逮捕に至ったということで、牧野容疑者の乗用車の左前方部分には人とぶつかったような傷があったということです。 取り調べに対し、牧野容疑者は「歩行者にぶつかってはいません」と容疑を否認しています。

「あなたが好きです」11歳年上男性からの「おじアタック」。恐怖を感じた29歳女性の対応とは

ネットはさまざまなスラングを生み出す。言葉遊びとしては興味深いのだが、軽い言葉が実は重い内容を含んでいることもあるので精査が必要だとつくづく思う。

最近、よく見る「おじアタック」。これはネット上では、「35歳以上の男性が、8歳以上年下の女性にアプローチをかけること」と定義されている。行きすぎれば当然、ストーカー行為として問題になる恐れもある。

もちろん、年齢差のある恋愛や結婚も多いから、自分だって受け入れてもらえるだろうと思うのかもしれないが、男性は相手の反応をよく見ること、そして「おじアタック」された女性たちもその気がないなら早いうちに対応策を考えた方がよさそうだ。

【マンガ】タタタタタタッターン!上司のタイピング音がうるさい……職場だから気を使ってしまった「ある日、職場の私の机に、書類で隠すようにして手紙が置いてあったんです。階下のフロアにある課の40歳独身男性からでした。名前を見ても、えっと思うほど、印象が薄かった。部署が違うから仕事でも行き来がないし、顔が合えば会釈くらいはしますが、ほとんど話したこともないはず」

メグミさん(29歳)は、手紙を読んでびっくりした。そこには自分がいかにあなたを好きかということが連綿とつづられていたからだ。

「とりあえず同僚に、この人どういう人だっけと聞いたら、彼女は前に部署が同じだったことがあるらしくて、『超秀才、くそまじめ。仕事はできるけど独創性はないな』と端的に教えてくれました。彼がどうかしたのと言われて、実は手紙をもらったんだけどと話しました。そのときは手紙は見せていません。彼のプライバシーとプライドに配慮したんです」

スルーでいいんじゃないのと同僚に言われたため、彼女は返事をしなかった。そもそも「手紙なんて重いわ」と感じていた。

上司に相談することに「でも3日後、また手紙が来たんです。今度は妙に軽い調子で、『ボクはカラオケが好きなんです。今度一緒に行ってもらえませんか』って。いや、まず相手の趣味を聞くのが先だろと思いました。こういうところが『おじ』なんですよね」

そのままにしておくと暴走する可能性もなきにしもあらずだと判断した彼女は、まずは自分の上司に相談した。こちらも40歳だが、家庭があり、部下にも信頼されている。

「社内でうまく調整してやめさせる。それでいいか、もっと大ごとにするかと聞かれました。とにかくやめてくれればいいけど逆恨みされるのが怖いと答え、私の上司と彼の上司が直接話し合ってくれたみたいです。手紙のことはまず伏せて、彼の上司が『最近、どうなの?』と彼に声をかけてくれることになったと上司から報告を受けました。生意気な言い方ですが、上司同士が常識的な人たちだったからよかった」

上司に声をかけられた彼は、「片思いをしている」というようなことを話したそうだ。彼自身も苦しかったのかもしれない。結局、上司からも彼からも、メグミさんの名前は俎上(そじょう)に乗らないまま、「下手なアプローチはしない」という約束を取りつけたという。

彼は社内のカウンセラーに相談ことを深刻に受け取った彼の上司は、さりげなく社内のカウンセラーを紹介したようだ。社内カウンセラーは誰もが気軽に相談ごとを持ち込める雰囲気があるため、彼もそれほど気負わずに訪れたらしい。

「結局、彼自身、結婚したいのにできない、女性にアプローチするのがもともと苦手ということもあって、たまたま社内で見かけた私と付き合いたいと気持ちが盛り上がってしまったようです。どこの誰か分からないという状況ではなかったけど、今どき、思い込みだけでとんでもない行動をしたり、逆恨みされたりということもあるから、私も怖かったですよ」

特に会社の行き帰りには気を付けていたという。駅から会社までは顔見知りがいれば一緒に歩いてもらうことにし、会社から家に帰るときは友達に電話をかけたり、話す相手がいなければ「エア電話」で話すフリをしたりしながらしのいでいた。

受け入れてくれるという思い込みが怖い「ただ、相手はどうしても私でなければいけないとは思っていなかったみたいです。たまたま私に目をつけただけで……。デートしてから付き合うかどうか決めるつもりだったと上司には言ったようですが、片思いだと言いながら、デートを受け入れてくれると思い込んでいるところがちょっと矛盾しているし怖い。そのことも彼の上司には伝えました」

結局、彼は40歳まで恋人がいない人生だったと分かった。それにしても「人との距離のとり方がおかしい」のは事実。彼は今年から部署が替わり、仕事への意欲も上昇しているという。

「彼の上司、結婚相手の紹介まで考えているようですよ。彼からは上司を通じて、『いきなり手紙を渡して申し訳なかった』という言葉をもらい、ホッとしています。人の執着のかげんって分からないから、標的になった人間にとっては恐怖以外の何ものでもない。それを分かってもらえればいいですね」

周りがみないい人だったこと、彼に執着心がそれほどなかったことで、安心な着地を見たが、1つ間違えたらもっと怖いことになっていただろう。

▼亀山 早苗プロフィール
明治大学文学部卒業。男女の人間模様を中心に20年以上にわたって取材を重ね、女性の生き方についての問題提起を続けている。恋愛や結婚・離婚、性の問題、貧困、ひきこもりなど幅広く執筆。趣味はくまモンの追っかけ、落語、歌舞伎など古典芸能鑑賞。
(文:亀山 早苗(フリーライター))