堺市教育委員会は14日、市立小学校で2件の体罰があったと発表した。
児童にけがはなかったが、うち1件では、校長が市教委に報告していなかった。市教委は関係者の処分を検討する。今年度、同市で体罰と認定されたのは5件になった。
1件目は、市立小で5月、50歳代の男性教諭が、体育大会の競技の練習中、ふざけていた4年生の男児に立腹し、尻を1回蹴った。
市教委の指針では、校長は不適切な指導を把握した場合、直ちに市教委に報告する必要がある。校長は当日に知ったが、報告しなかった。9月、体罰を知った保護者から問い合わせを受け、市教委に連絡した。
2件目は、別の市立小で9月、特別支援学級の担任教諭(50歳代)が、2年生男児からたたかれた際、注意してもやめなかったため、両腕を抑えつけた。男児が「痛いよ」と訴えたという。