指名手配からわずか3カ月でお縄になったガーシー。ドバイからの“強制送還”9時間半の道中をエコノミーシートで過ごしたという。友人らとのLINEに勤しんでいた機中の様子を、同乗者が振り返る。
***
【写真を見る】機内でスマホを触るガーシー LINEの内容は?「同じ便にあのガーシーがいることは、ニュースで知っていましたが……」 と語るのは、東谷義和容疑者(51)が乗ったUAEエミレーツ航空318便の同乗者である。「当然、2階のビジネスクラスに乗ってると思っていたんです。自分は1階のエコノミーだったんで会わないだろうと思っていましたが、トイレに向かったらガーシーがドアを開けて出てきたんでビックリした。彼の顔はもちろんニュースで知っていたんで、知り合いに会ったかのような気分で“どうも”とあいさつしそうになっちゃいましたよ」

誰がこの男を国会議員にした?(本人のInstagramより) この後、到着した成田空港で逮捕されたガーシーの容疑は、常習的脅迫や名誉毀損など。YouTube「ガーシーch」で俳優の綾野剛らを繰り返し脅した行為が問題とされた。 ドバイ在住の彼には3月、逮捕状が発令され、国際刑事警察機構(ICPO)も国際手配。警察庁、警視庁の捜査員は5月にUAEへ赴き、現地当局にも協力を求めた。それにUAE側が応え、事実上の国外退去処分になったというわけである。“正直、驚きました”「ガーシーが座っていたのは、進行方向左側の最後列。3席あるうちのちょうど真ん中の席でした」 と同乗者が続ける。 席は最後列なので、必然、トイレの目の前だ。同乗者氏は用足しの順を待つ間、それとなく、彼を“観察”していたという。「両隣は警察官とかではなく、アジア人ぽい男性と欧米女性。彼はアイマスクをおでこに上げ、リラックスした様子でスマホをずっといじっていました。距離が近かったので、スマホの画面が目に入ってきてしまったんですが……」 そのやり取りは以下のようなものだったという。「弁護士さんに向けて、“急にビザが止められてしまい、緊急逮捕された”“そのまま空港に連れて行かれて強制送還ですからね”“正直、驚きました”といった内容を送っていました」“結果論だが、帰れることになって良かった” 帰国時の服装がTシャツに短パン、サンダル履きだったことが、突然の送還劇を物語っている。「続けて、“覚悟を決めて、きちんと対応したいと思っています”“先生が来るまで黙秘します”と。また、友人と見られる人からもメッセージをもらっていて、“頑張るよ!”と返していました。“結果論だが、帰れることになって良かったと思う”とのメッセージも打ち込んでいましたね」 機中でも強がりを言う姿が、実に彼らしいといえるのである。 元東京高検検事の川口克巳弁護士によれば、「予想される量刑は、数年程度の懲役ないし拘禁刑といったところでしょうか。初犯なら執行猶予もありえますが、悪質性の高さが立証されれば実刑もあるでしょう」 ドバイからブタ箱への直行便。これもまた、自業自得といえる。「週刊新潮」2023年6月15日号 掲載
「同じ便にあのガーシーがいることは、ニュースで知っていましたが……」
と語るのは、東谷義和容疑者(51)が乗ったUAEエミレーツ航空318便の同乗者である。
「当然、2階のビジネスクラスに乗ってると思っていたんです。自分は1階のエコノミーだったんで会わないだろうと思っていましたが、トイレに向かったらガーシーがドアを開けて出てきたんでビックリした。彼の顔はもちろんニュースで知っていたんで、知り合いに会ったかのような気分で“どうも”とあいさつしそうになっちゃいましたよ」
この後、到着した成田空港で逮捕されたガーシーの容疑は、常習的脅迫や名誉毀損など。YouTube「ガーシーch」で俳優の綾野剛らを繰り返し脅した行為が問題とされた。
ドバイ在住の彼には3月、逮捕状が発令され、国際刑事警察機構(ICPO)も国際手配。警察庁、警視庁の捜査員は5月にUAEへ赴き、現地当局にも協力を求めた。それにUAE側が応え、事実上の国外退去処分になったというわけである。
「ガーシーが座っていたのは、進行方向左側の最後列。3席あるうちのちょうど真ん中の席でした」
と同乗者が続ける。
席は最後列なので、必然、トイレの目の前だ。同乗者氏は用足しの順を待つ間、それとなく、彼を“観察”していたという。
「両隣は警察官とかではなく、アジア人ぽい男性と欧米女性。彼はアイマスクをおでこに上げ、リラックスした様子でスマホをずっといじっていました。距離が近かったので、スマホの画面が目に入ってきてしまったんですが……」
そのやり取りは以下のようなものだったという。
「弁護士さんに向けて、“急にビザが止められてしまい、緊急逮捕された”“そのまま空港に連れて行かれて強制送還ですからね”“正直、驚きました”といった内容を送っていました」
帰国時の服装がTシャツに短パン、サンダル履きだったことが、突然の送還劇を物語っている。
「続けて、“覚悟を決めて、きちんと対応したいと思っています”“先生が来るまで黙秘します”と。また、友人と見られる人からもメッセージをもらっていて、“頑張るよ!”と返していました。“結果論だが、帰れることになって良かったと思う”とのメッセージも打ち込んでいましたね」
機中でも強がりを言う姿が、実に彼らしいといえるのである。
元東京高検検事の川口克巳弁護士によれば、
「予想される量刑は、数年程度の懲役ないし拘禁刑といったところでしょうか。初犯なら執行猶予もありえますが、悪質性の高さが立証されれば実刑もあるでしょう」
ドバイからブタ箱への直行便。これもまた、自業自得といえる。
「週刊新潮」2023年6月15日号 掲載