医療費の還付金があると偽り現金を振り込ませたなどとして、警視庁少年事件課は24日までに、電子計算機使用詐欺などの疑いで、無職池田稜容疑者(21)=千葉県旭市仁玉=ら特殊詐欺グループのメンバーら8人を逮捕した。
金銭トラブルでメンバーの少年を監禁した事件をきっかけに、グループの存在が発覚したという。
同課によると、昨年3月31日午前1時ごろ、東京都新宿区歌舞伎町の交番に「男の人が車に押し込められた」と女性が駆け込み、少年(17)が連れ去られる逮捕監禁事件が発覚した。
捜査を進めると、連れ去ったのは特殊詐欺グループのメンバーと判明。少年はグループの現金運搬役で、詐取金180万円を持ち逃げしたためトラブルになったという。
池田容疑者は詐取金を引き出す「出し子」の勧誘役で、出し子に指示する立場でもあった。
池田容疑者の逮捕容疑は昨年3月28日、「医療費の還付金が受け取れる」などとうその電話をかけて福岡市の60代男性に約50万円を振り込ませ、引き出して盗んだ疑い。