徳島県内外の公園などでシャボン玉を使ったパフォーマンスを行っている「シャボン玉おじさん」(本名、年齢非公表)の挑戦が7日、ギネス世界記録に認定された。
シャボン玉を飛ばす複数の輪を連ねたひもの長さを競う「ロンゲスト ガーランドワンド」部門で、昨年11月に記録した14・317メートルが認められた。「多くの人に支えられて達成できた。本当にうれしい」と顔をほころばせた。(山下陽太郎)
ギネス記録には「大人が一生懸命遊ぶ姿を子どもたちに見せたい」という思いから、初めて挑戦。昨年11月26日、徳島県松茂町の体育館や公園で行い、ひもの作製から実際にシャボン玉を飛ばすまで、測量士や撮影担当など17人がボランティアで協力した。連なる輪の数は70個になり、すべてからシャボン玉が出ていることが達成の条件。両側を長さ2・7メートルのさおに結びつけ、計8回持ち上げて、4回の成功を確認した。ひもの最長記録を1・7メートル上回った。
翌12月、写真や動画などを英国のギネスワールドレコーズへ送り、審判を待った。途中、ギネス側からメールで何度も問い合わせがあり、計約1000点の資料を提出した。測量士に直接に問い合わせもあったという。「常に疑ってくるので、精神的なしんどさがあった」と振り返る。
今月7日、ギネス側から「すべての証拠物から、新記録を達成したことを確認いたしました。おめでとうございます!」とのメールが届いた。「たくさんの人に協力してもらっていたので、うれしいと同時にほっとしました」と言う。自身のインスタグラムで報告するとフォロワーから「おめでとうございます」「本当にすごい」と返信が次々にあった。
おじさんは、次の目標としてシャボン玉の大きさで世界記録を目指すという。「世界一のシャボン玉パフォーマーを目指し、子どもたちに夢を与えたい」と、思いも大きく膨らんでいる。