2022年8月28日で閉店すると発表した牛丼チェーン「東京チカラめし」の東京都内唯一の店舗「新宿西口1号店」に客が連日殺到している。8月23日昼、店内の券売機には炊飯が間に合わないことを伝える張り紙が出され、24日、25日にも食材不足を伝える張り紙が出されるほど、店前には行列ができたという。
運営元であるSANKO MARKETING FOODS(東京都新宿区)の広報担当は24日、J-CASTニュースの取材に対し「東京チカラめしに、お客様がこんなにいらっしゃって頂けたんだな…という思いです」と反響に対する感想を述べた。
「只今お米の炊飯が間に合わず、一時販売中止とさせていただきます。14時営業再開予定とさせていただきます。お客様にはご迷惑をおかけ致します」――。こうした張り紙が券売機に掲示されたのは、「新宿西口1号店」閉店発表2日後の23日昼頃だった。
同店は同日夜、公式ツイッターを更新し、「本日は、昨日以上に大盛況のため本日販売できる分の食材が終了いたしました」とも投稿。通常の閉店時間よりも前に店を閉めるという事態が起こった。
同店の従業員は同日の営業終了後、取材に対し「予想を上回る勢いでお客様にご来店頂きました」とコメントした。開店前から行列ができており、この勢いが昼過ぎまで続き、張り紙を出すに至ったという。
「ご飯を炊くのに30~40分かかり、お客様にもお待ちいただいていたので、これ以上お客様にお待ちいただくのも申し訳ないという思いで張り紙を出させていただきました」と心境を明かした。
閉店発表後の反響に対しては「このタイミングにはなってしまいましたが、チカラめしという存在を知って頂ける機会になったのは嬉しく思っています」と述べ、「また機会があった時に、お客様にご利用頂けるような存在で、最後は終われたらいいかなと思っています」と締めくくった。
東京チカラめしの大盛況は、24、25日も続いた。SNS上では、店先に並ぶ長蛇の列を撮影して投稿するユーザーや、「食材の方が不足しているため、一時営業を停止させていただきます」という張り紙の写真を投稿するユーザーが複数確認されている。
運営元であるSANKO MARKETING FOODSは、一連の反響をどのように受け止めているのか。
広報担当は24日、取材に対し「ひとえにありがたいという思いです」と利用者に対する感謝の言葉を述べ、「東京チカラめしに、お客様がこんなにいらっしゃって頂けたんだな…という思いです」と続けた。
また広報担当は25日、前日の店内状況について「大盛況でした。客席は常に9割を埋めていました」と説明。予想を超える来店数の多さに「SNSで話題になることの力を思い知りました」とコメントしている。
なお「東京ちからメシ新宿西口1号店」は、25~28日のあいだ「ラスト4日間ありがとうキャンペーン」を開催しており、通常490円の「元祖焼き牛丼」並を390円で販売するなどの企画を行っている。