中学校剣道部の指導で部員の顔をたたいたなどとして、埼玉県警は25日、本庄第一中教諭の男(31)(本庄市)を暴行容疑で逮捕した。
同校は剣道の強豪校として知られ、昨年の全国大会にも出ていた。
発表によると、男は同校剣道部の監督だった昨年12月末、複数回にわたって男子生徒ののどや脇腹を竹刀で突いたり顔を手でたたいたりした疑い。容疑を認めているという。
今年6月に男子生徒の保護者から「剣道部で体罰があった」との情報提供があり、県警が捜査していた。
同校も聞き取り調査を行い、昨年6月以降、今回の被害生徒以外にも体罰を受けていた部員がいたことが判明した。練習中に動きが遅かったり、声が出ていなかったりした時に体罰があったといい、男は「未熟で申し訳なかった」と話したという。
25日夜に記者会見をした相川浩一理事長は「被害に遭われた生徒、保護者、本校の関係者に深くおわびする」と謝罪した。同校は7月15日付で、男を3か月の停職処分としたほか、同部の監督・顧問から外し、「教壇にも無期限で立たせない」とした。
剣道部は同校が開校した2016年の創部で、体育教諭の男が当初から指導していた。