大阪市内の歩道を「電動スーツケース」に乗って無免許で走行したとして、大阪府警福島署は26日までに、道交法違反(無免許運転)の疑いで中国籍の30代女性を書類送検した。署によると、電動スーツケースを巡る同法違反容疑での摘発は全国初という。
女性は「乗り物と思っておらず、免許が必要とも思わなかった」と否認している。女性が中国のサイトで購入した電動スーツケースの最高時速は13キロ。3つの車輪が付いており、ハンドル、アクセル、ボタン式のブレーキもあった。スーツケースの上に乗って電動で動くことができる。日本では「第1種原動機付自転車」に当たり、原付バイクと同じ扱いとなる。
中国人ジャーナリストは「中国でも免許が必要です。昨年11月、上海で電動スーツケースに乗って走行した女性が交通警察に呼び止められました。そして罰金を科せられたことが大きく報じられました。また、警察が『電動スーツケースに乗っている時に事故が発生した場合、運転者側が全責任を負う可能性が高い』という見解を示したことで、狹たり屋瓩冒世錣譴襪箸いι坩造ささやかれるようになりました」と語る。
以前、中国では「電動スーツケースはセレブの旅行アイテム」ともてはやされていたが、使用範囲が限られることが分かったわけだ。
「走行許可を取った屋内や私有地でしか乗れないということです。歩道を走ってはいけない。でも、安全基準を満たさないためナンバープレートをつけられず、車道も走れません。だから、中国では、電動スーツケースを路上に置くことだけでも交通違反となるんです」(同)
最近、電動スーツケースだけでなく、電動キックボードも街中を走行。注意したい。