東工大、入試に「女子枠」導入へ「日本の科学技術発展に女性の活躍必須」2024年4月入学向け試験から順次実施

東京工業大学は10日、2024年4月の入学に向けた試験から新たに「女子枠」を導入すると発表しました。
東工大が入試で新たに設ける「女子枠」は、あわせて6つの全ての学部で導入され、学部ごとの「総合型選抜」と「学校推薦選抜」が対象になります。
2024年4月入学に向けた試験では、物質理工学院や情報理工学院など4つの学部で58人、2025年の入試では残りの理学院と工学院でも導入し、あわせて143人の「女子枠」を設けるということです。
全体の募集人数は変えず、「一般選抜」の募集人数を減らすとしています。「女子枠」と「一般枠」の併願も可能で、両方の枠で合格した場合は「女子枠」としての合格になるということです。
東工大の学士課程の女子学生の比率は現在およそ13%ですが、今回の入試改革により20%を超える見込みだとしています。
東工大の益一哉学長は、「『女子枠』導入は理工系分野における女性研究者・技術者を増やすことを目指したもので、日本の将来の科学技術の発展に女性の活躍が必須と考えたためのものです」とコメントしています。