高さ100mで火災「死ぬかと」 建設中の川崎市役所24階 地上からホース26本つなぎ消火

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25日、建設中の川崎市役所で火災がありました。火災が起きたのは地上24階、高さ100メートルの場所でした。どのように火を消したのか。緊迫する当時の状況が明らかになりました。
■鉄板切断作業中…火花が断熱材に引火か
サイレンが鳴り響くなか、建設中の高層ビルから勢いよく立ち上る黒い煙。
別の角度から撮影された映像を拡大してみると、隅に何人もの作業員が取り残されています。中には、少しでも煙から逃れようと、急いで反対方向に離れていく作業員の姿もあります。
火事が起きたのは、建て替え工事が進められている川崎市役所の庁舎。25階建ての24階にある天井の断熱材から出火しました。
目撃者:「皆、上を見ているから、(上を見たら)すごいことになってて、煙が。とにかくびっくりしました。『この後、どうなるんだろう?』と思って」
当時、24階の現場では、鉄の板を切断する作業が行われていて、火花が断熱材に引火した可能性があるということです。
■25階に取り残された作業員「死ぬかと」
25階に取り残された作業員:「火が上がってきたら、絶対皆死ぬのではないかと思って。本当に怖かったです」
一時、25階に取り残された男性作業員に、当時の緊迫した状況を聞くことができました。
25階に取り残された作業員:「急にニオイが臭いというふうになったから、逃げようかなと皆で話している時に、煙がブワァーって上がってきて。逃げ道が階段しかないから、階段から煙が吹き出てきてしまって。それで『もう逃げられない』と」
およそ20分後、到着した消防隊員の誘導で避難できました。
■ホース26本つなぎ…消防隊員62人で作業
地上100メートルを超える高層階での消火活動。どうやって行われたのでしょうか?
消防によると、長さ20メートルのホースを26本つなぎ、階段を使って、24階まで運んで放水。作業に加わった消防隊員は、62人に及んだということです。
火はおよそ2時間後に消し止められ、当時、建設現場にいたおよそ700人の作業員にけがをした人はいないということです。

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