中2男子が死亡、同級生らの行為36件をいじめと認定…兵庫・相生市教委の第三者委

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兵庫県相生市で2023年3月に市立中学2年生の男子生徒(当時13歳)が自殺する問題があり、市教育委員会が設置した第三者委員会は8日、同級生らの行為計36件をいじめと認定する調査報告書を公表した。
いじめが長期間にわたり深刻化したことが、自殺に至った最も有力な要因だったと結論付けた。
男子生徒は同年3月10日、自宅で自殺を図り、11日に死亡が確認された。市教委は同年6月、第三者委を設置。自殺といじめとの関連などを調べていた。
報告書によると、同級生らは1年生の時から男子生徒の言動に対し、「きもい」「変態」などと繰り返し発言。次第にエスカレートし、2年生になると、羽交い締めにして首を絞めるなど暴力的ないじめもあった。
自殺を図る前月には、校外学習のバスで寝ている姿を同級生がスマートフォンで撮影。「変態」という言葉を添えた写真をSNSに投稿して拡散させていた。
報告書はこれらの行為をいじめと認定したことに加え、自殺を図る前日、男子生徒がゴミ箱に捨てようとしたメモを拾った教員が、同級生の前でそれを読み上げた行為も、生徒に苦痛を与えたと指摘した。

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