《ピンクのパンプスに驚き》《質の高い洋服でより敬意を…》佳子さま(29)のギリシャ訪問コーデにファッション専門家が”助言”

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5月25日から8日間の日程でギリシャを訪問された、秋篠宮家の次女・佳子さま(29)。訪問中は、連日報じられる佳子さまの華やかなファッションが話題をさらった。そんな佳子さまファッションを、プロはどう評価するのか。2人のファッション専門家に“忖度なし”で語ってもらった。
【写真】佳子さまが「思い切った選択をなさった」パルテノン神殿訪問時のファッション
訪問初日はコーラルピンクのスーツに身を包まれた佳子さま。皇室のファッションに詳しい歴史文化学研究者の青木淳子氏が解説する。
「この服装は、佳子さまにとって初めての海外ご訪問だった、2019年のオーストリア、ハンガリー公務の際と同じでした。
識者から絶賛されたご出発コーデ 時事通信社
前回身に着けていたアクセサリーは、一連パールのネックレスとブローチでしたが、今回は一定の間隔でパールを配置したステーションタイプのパールのネックレスに、ギリシャ神話にも登場するサンゴのブローチ。訪問先であるギリシャへの敬意を、さりげなく表しています。5年の時を経て、佳子さまらしい、親しみやすく、心配りを感じる装いにアレンジされたと感じます」
ファッション評論家の石原裕子氏も、その装いを高く評価する。
「コーラルピンクは、女性を女性らしく美しく見せる色。同時に、コーラル(珊瑚)にあわせてサンゴのブローチを身に着けていらっしゃいました。ブローチにはサンゴや真珠など、色が少しずつ違う6つほどの宝石があしらわれており、グラデーションがとても素敵でした」
一方、専門家から率直な“助言”が飛び出したのが、翌26日(現地時間)のパルテノン神殿訪問時のファッションだ。
佳子さまはロイヤルブルーのVネックの半袖ニットに、白いワイドパンツという、ギリシャの国旗を想起させるコーデでご登場。ニットは昨年11月のペルー訪問時のベージュのブルゾンと同じ、プチプラで知られる「Pierrot(ピエロ)」の商品だとされ、ブルゾンと同様すぐに完売。“若きファッションリーダー”としての佳子さまの影響力を印象付けたが……。

青木氏はこう評価する。
「低価格の商品を着用されたことで、皇室が親しみやすい存在であることを感じさせました。このニットを着用すれば、ペルー訪問時と同様に話題になるということは容易に推測できる。そんな中であえて着用されたことに、佳子さまのご英断も感じることができました」
一方で、石原氏はこう”助言”を送る。
「国旗カラーを服装に取り入れるのは、相手国への敬意を表すお心配りでしょう。その国旗カラーコーデをいま流行中のカジュアルなニットとバギーパンツに取り入れるという思い切った選択をなさったのは、佳子さまご自身に違いありません。考えてみれば、英国のキャサリン妃もファストファッションを上手に取り入れ、好感を得ています。佳子さまも、等身大のファッションに青と白のギリシャカラーを取り入れられたことで、ギリシャの若い方々から広く共感を得られたのではないでしょうか。
ただ、”東洋のプリンセス”の親しみやすいファッションは新鮮ですが、今回のギリシャ滞在は国交125周年を祝う公式なご訪問です。加えて、ギリシャの青と白の国旗カラーのファッションは、相手国への敬意を表す大事なコーデ。その意味では、ギリシャ滞在中にもう一度、フォーマルで質の高い洋服での”国旗コーデ”を披露されると、より敬意が伝わって良かったかもしれません」
さらに28日には、1896年の第1回近代オリンピック会場、パナシナイコ競技場や、現地の柔道クラブをご見学。フューシャピンクのジャケットとパンプス、紺のレースのワンピースという華やかなコーデを披露された。

石原氏はこう語る。
「紺は誠実で勤勉な色とされており、レースの華やかさを抑えられて良いと思います。一方、パンプスもジャケットにあわせてフューシャピンクをチョイスされていました。女性皇族は公務の際、黒や白、ベージュなど目立たない色のパンプスをお履きになることが多いので、そうした発想を打ち破るこのチョイスには驚かされた方も多かったことと思います」
青木氏は、佳子さまのファッションについて、2021年の姉・眞子さんの結婚以降に変化が現れていると分析する。
「眞子さん結婚後の2022年ごろから、TPOに合わせつつ、自分らしさを大切にしながらファッションを選択されてきたと思います。今回お召しになった、コーラルピンク、フューシャピンク、ブルーなどはっきりした色の装いは、佳子さまのアクティブな印象に加え、意思の強さを表しているようにも感じます」

石原氏もこう語る。
「2021年あたりから、赤やパステルカラーなど、明るい綺麗なお色の服が増え、髪も肩くらいの長さになさり、ご自身も美しくなられました。皇族である以上、ファッションにも一定のルールがあることはご存知のうえで、自分なりの表現をなさりたいと実行されてきたのではないでしょうか」
ファッションは「人の心を映す鏡」と言われる。今後、佳子さまはお召し物を通して、どのようなメッセージを投げかけられるのか。
(「週刊文春」編集部/週刊文春Webオリジナル)

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