【取材不足】「プライベートを詮索されるのはキモい」と安芸高田市長・石丸伸二氏は激昂…!台風接近中に「千葉のトライアスロン大会」に参加した「呆れた言い訳」

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SNSで絶大な人気を誇る広島県安芸高田市の石丸伸二市長(41)が、7月に迫った都知事選への出馬を表明した。
前回記事『都知事選に出馬表明した安芸高田市・石丸伸二市長は「恫喝裁判」「73万円踏み倒し裁判」で相次ぎ敗訴…!それでもSNSで大絶賛される若きエリートの「実像」』に引き続き、石丸市長の言動をつぶさにウォッチしてきた取材不足氏が、その「素顔」を明らかにする。
東京都内のイベントで出馬宣言をした翌日、石丸伸二氏は広島市で会見を開いて正式に都知事選への立候補を表明。「東京の過密を解消して世界一住みやすい町にできる」などの抱負を語った。
しかし、これまで紹介してきた事実を踏まえた上でこの会見を見ると、石丸氏へ不安を抱いてしまうのも無理からぬことである。
東京の過密を解消するということは、人口を減らすということだ。まさか出生率を下げようというのではないだろうから、それはすなわち都民の一部に東京から出て行ってもらうことを意味する。
これから都知事になろうという人が、投票をアピールする相手に向かって、東京から出て行ってもらうと言っているのだ。石丸氏らしい斬新すぎる政治活動である。
さらに石丸氏は、人口減少という「国難」に立ち向かうために各道府県の知事たちと連携しながら多極分散する必要があり、そのために「東京を動かす」とも会見で語った。多極分散がなぜ人口減少の対策になるのか、そのためになぜ都知事になるのかまったくわからない。
当然ながら記者から「多極分散がなぜ人口減少の対策になるのか」と質問されたのだが、石丸氏は「都市部に若い女性が集中していて男女、年齢の偏在が婚姻数の減少につながっているので、それをリバランスしたい」「田舎では過疎が起きているが、それは大都市へ人口が移動するためであり、出生率は田舎の方が高い」などと説明した。
ものすごくわかりにくい説明だが、どうにか辻褄が合うように話をつなげると、日本全体を出生率が高い田舎と同じような状況にしてしまえばよいということのようである(そうとしか考えられない)。
注意深い方なら気づかれただろう。それでは安芸高田市で婚活事業を中止したときに語った「結婚という極めて個人的な話に公が関与する理由は本来ない」という主張は何だったのか。石丸氏のこうした矛盾は日常茶飯事である。
石丸氏は4年前、安芸高田市長に立候補したときの会見で、町づくりの最優先事項として「自然災害などの緊急対応」を揚げ、自分が銀行でやってきた科学的な判断に基づく予想が、迅速かつ的確な対応に活かされるのではないかと語った。
しかし、実際に石丸氏がやったことは、2022年9月16日、「過去に例がないほど大型の台風14号」の接近が発表されたとき、災害対応を副市長以下にまかせて行き先を誰にも告げず、翌日から900キロも離れた千葉県の九十九里浜で行われるトライアスロン大会に参加するために出かけることだった。
幸いにも大きな被害はなかったが、後にこの行動を議会で咎められた石丸氏は「プライベートを詮索されるいわれはない」「キモい」と逆に議員を罵倒した。
「すべてを想定して準備をしていた」
「災害だから何が起こるかわからないと言う方が無責任」
「自分がいなかったことによる被害を具体的に示せなければ誹謗中傷」
「市長がいなければならないというのは単なる精神論」
「私が滝に打たれたり薪の上で座禅を組んでいればよかったのか」
「むしろ議員の勝手な妄想によって市民に不安が広がったのが実際」
などという大変個性的な主張を繰り広げた。
その1年後の臨時記者会見では、わざわざ自らこの件を持ち出して「なんで僕が千葉に行ってたかって気にならないですか?うっかり行くような人間じゃないですよ。当然ですけど計算して狙って行ってます」としたり顔で語った。
自ら話題になることで、トライアスロン愛好者に多い“富裕層”の目を安芸高田市に向けるためだったそうだ。災害対策上のクリティカル(危機的な)な問題が発生しなかったため、多くの注目を集められず残念だったとも語っている。
それでは、議会でトライアスロンに行っていたことを議員に指摘された際、「プライベートだ!」と激昂して議長に発言の取り消しを迫ったのは何だったのか。それも話題にするための演技だったとしたら、少々念の入れすぎだろう。
いずれにしても、石丸氏が都知事になった暁には、災害だろうが戦争だろうか構わず遊びに出かける世界歴史上類を見ない首都の長となることだろう。
私は石丸氏が安芸高田市で行った政策の良し悪しについて語るつもりはない。それらを調べていないし、調べたとしても行政についてはまったくの素人なので、判断がつかない。しかし、ここまで見てきたような“実績”を考えれば、石丸氏の政治家としての適性は、政策を語るまでもないことのように私には思える。
どのような仕事であっても、最後に問われるのは人間性である。事を成すのは人間なのだから。
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