〈人気YouTuber「ぷす」が殺人未遂で逮捕〉「自分は正真正銘のクズです」「女と遊ぶ事ばかり考え金の計算ばかりしていた」交際相手の10代少女を包丁で刺した音楽ユニット「ツユ」メンバーの素顔

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「音楽死ね死ね……」人気ヤンキーSFアニメの楽曲を担当した音楽ユニットでリーダーも務める男性は、楽曲が完成しないストレスからXでこんなポストを残していた。警視庁は5月31日、自宅マンションで10代の少女を包丁で刺して殺そうとしたとして、YouTuberの矢野麻也容疑者(30)を殺人未遂の疑いで緊急逮捕した。同容疑者は3人組の音楽ユニット「ツユ」の作詞作曲をすべて担当しており、業界内でも知られた存在だったという。
〈写真アリ〉マイクを片手に熱唱、挑発ポーズをとりキメ顔をする矢野容疑者。SNSでは荒れた投稿が目立っていた
事件が起きたのは31日午前9時50分ごろ。「東京都中野区野方の矢野容疑者の自宅マンションで、容疑者本人から『包丁で彼女を刺した』と119番通報があった。警察官(野方署員)が駆けつけたところ、10代の女性が救急隊員から処置を受けており、矢野容疑者が女性を刺したことを認めた。
寝室のベッドの脇には血がついた包丁が置いてあったことから緊急逮捕に至った。女性は胸を刺されていたが、搬送時には意識はあったという。矢野容疑者は少女と交際関係だったと説明しており、調べに対して『彼女を刺して自分も自殺しようと思った』などと供述していることから、2人のあいだに何らかのトラブルがあったとみている」(社会部記者)
矢野容疑者は、大ヒットヤンキーSFアニメのエンディングテーマを担当した3人組音楽ユニット「ツユ」のリーダーとして業界内では知られた存在だった。「矢野容疑者は『ぷす』という名前で、音楽の専門学校に通いながら2012年ごろからニコニコ動画を中心にボーカロイドなどの楽曲の投稿を始めた。
当時は『ハチ』(=米津玄師)に影響を受けた投稿者が台頭し始めてきた時期で『ぷす』もその一人。その後は歌い手としても活躍の場を広げ、2019年には3人組の音楽ユニット『ツユ』を結成。すべての楽曲の作詞作曲を担当しており、2022年からは大手レコード会社に所属し2年契約を結んで活動していた。去年1月には『株式会社 ツユ』を立ち上げ、同社の代表取締役に就任。同年には大ヒットアニメのエンディングテーマを担当するなど一流ミュージシャンの仲間入りを果たした。同グループのYouTubeのチャンネルは登録者数が100万人を超えたが、同年11月にはレーベルとの契約を途中で解除していた」(音楽ライター)
事件が起きた矢野容疑者の自宅は、西武新宿線野方駅から北におよそ250メートルほど離れた、環状7号線沿いのマンションの一室。住宅街に面していることもあり、近隣住民も驚きを隠せない。「ウチの窓から救急車のランプみたいなのが見えたので『なにかあったのかな?』と外に出たら、マンションの前に一台の救急車と、環状7号線沿いに消防車とパトカーが停まっていてビックリしました。
規制線も張られていて、救急隊員とお巡りさんが忙しそうにマンションを出入りしていましたね。しばらく経つと、お巡りさんに両脇を囲まれながら金髪の男性が出てきて、パトカーまで連れていかれてました。逆らうこともなく、ちょっと俯きながら無言で歩いていましたね」
この住民によると、事件が起きたマンションは防音設備を売りにしており、音楽関係者らしき人物が多く住んでいるという。「バンドマンとかYouTuberみたいな見た目をした人が多くて、普通のサラリーマンっぽい人はあまり見たことないですね。実際に、あのマンションに入っていくのは派手な見た目をした人が多くて、髪の毛が長かったり、スカートパンツみたいなのを着た男性も見たことがあります」(同)
音楽業界にも激震が走った今回の事件。果たして「ぷす」名義で活動していた矢野容疑者とはどんな人物だったのか。音楽関係者の男性は、「彼は昔から情緒不安定なところがあった」と語る。「彼は昔からネットでボーカロイドや歌い手などの活動をしていたが、本格的に売れ出したのは、ここ3、4年といったところ。
ただ、彼が作詞作曲をつとめるユニット『ツユ』は誰かの作風を真似るというか、二番煎じみたいな曲調が多いと業界内では言われていた。このことは本人も気にしていて、ここ最近はスランプで悩んでいると周囲に漏らしていました。私生活では、彼女をとっかえひっかえしているというか、会うたびに違う女性を連れていましたね。アーティストにしては珍しく酒もタバコもやりませんが、昔から情緒不安定なところはあり、それが原因でレーベルとも契約解除に至ったと聞いています」
この男性の言葉どおり、「ぷす」名義のXアカウントには多くの愚痴や不満がポストされていた。2023年11月12日はこう書かれていた。〈ツユ作者のぷすです。突然ですが『ツユ』として所属していた『ポニーキャニオン』をこちらの一方的な都合で中途契約解除しました。理由は、自分がクズだからです。働かなくても大金が半永久的に手に入るようになり、好きな物を好きなだけ買い、好き放題遊び呆けて、穢れた欲望に支配されたからです〉
〈曲を作る事も、メンバーの事も、応援してくれているリスナーの事も、全てを後回しにして、高級車に乗って、毎日のようにブランド品を買って、女と遊ぶ事ばかり考え、金の計算ばかりしていました。自分は正真正銘のクズです。クリエイターを名乗る価値がありません。なので殺させてください〉
また、2024年4月13日の投稿からは、矢野容疑者がずいぶんと荒れていたことがうかがえる。〈音楽死ね死ね死ね…(以下同)〉〈音楽は死ね 今回も完成してないです 俺、一回も音楽完成したことないんですよね この世で一番好きなはずなんですけどね 作業やってもやっても次から次へと気になる箇所が出てくるんですよね 周りも待たせるし連絡も色々くるし 頭が割れそうになりながらそれでも完成しないんです 死ねよ〉
こうした矢野容疑者について、近隣に住む30代女性は、数日前から異変を感じていたという。「実は、あのマンションの方向から、一昨日まで3日連続で男性の怒鳴り声が聞こえてきたんです。『お前なんなんだよ ゴラァ!!』みたいに、誰かを一方的に怒鳴りつけている様子で、ドスの効いた反グレっぽい感じでしたね。毎回5分以内でおさまりましたけど、怖くて毎日窓も閉めていました」いったい2人の間になにがあったのか。捜査の進展が待たれる。
※「集英社オンライン」では、今回の事件について、情報を募集しています。下記のメールアドレスかX(Twitter)まで情報をお寄せ下さい。メールアドレス:[email protected](Twitter)@shuon_news
取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班

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