久留米消防署は18日、久留米市の飲食店で起きた火災で、初期消火をした同市長門石の江頭俊二さん(65)と妻鳴美さん(64)、消防通報した同市高良内町の宮崎菜未さん(31)の3人に感謝状を贈った。
火災は7月31日夕、同市高良内町の2階建ての1階部分にある飲食店で発生。客として来店した江頭さん夫妻が店内の壁から煙と炎が出ているのを発見した。2人は店主に声をかけ、居合わせた客2人と鍋やボウルを使って消防車が到着するまでの約10分間、バケツリレー形式で水を運んで消火活動した。
宮崎さんは当時、建物2階の自宅におり、煙で家が真っ白になったため子ども2人を抱えて外に飛び出し119番した。火災で店の一部を焼いたが、けが人はなかった。鳴美さんは「火を消そうという一心だった。けが人もいなくて良かった」と振り返る。同署の上野護(まもる)署長は「3人のおかげで被害を最小限に抑えられた」と感謝を述べた。 (児玉珠希)