川崎市川崎区の多摩川でスーツケースから男性の遺体が見つかり、元交際相手ら５人が死体遺棄容疑で逮捕された事件で、東京都内の容疑者宅近くで昨年１２月中旬、３人がスーツケースを移動させる様子が防犯カメラに映っていたことが県警への取材で分かった。
元交際相手の無職西高舞容疑者（３２）（大阪府高槻市岡本町）の実家は東京都大田区にあり、母親の無職美保容疑者（５１）と兄のアルバイト昌吾容疑者（３４）が暮らしていた。遺体で発見された東京都江戸川区松島、無職原唯之さん（当時４６歳）は昨年１２月中旬、この家を訪れており、その後の足取りは確認されていない。
大田区の家の近くの防犯カメラには、舞容疑者の父親の派遣社員昌浩容疑者（５３）（千葉県船橋市）と昌吾容疑者、舞容疑者の交際相手の会社員岩城周平容疑者（３９）（大阪府高槻市大畑町）の３人が、スーツケースを運ぶ様子が映っていた。遺体の運搬には昌浩容疑者の車を使ったとみられ、県警が押収している。
原さんは動画投稿サイトで生配信などの活動をしていた。舞容疑者は原さんとの間に金銭トラブルを抱えていたほか、「家族のことを配信されたのが嫌だった」などと供述しているという。
県警は、原さんが容疑者宅を訪問した際のやり取りや、舞容疑者の家族との関係について慎重に捜査している。