「闇バイト」の入り口になったのは、「LINE公式アカウント」でした。愛知県警は30日、“闇バイト”を募集したなどとして24歳の男を逮捕しました。男は、180以上の公式アカウントを使い分けていたとみられています。
職業安定法違反などの疑いで逮捕されたのは、埼玉県狭山市の会社役員、広瀬大祐容疑者(24)です。 警察によりますと、広瀬容疑者はおととし9月、SNSのメッセージ機能を悪用し、いわゆる“闇バイト”を募集するなどした疑いが持たれています。 広瀬容疑者は「知らない、わからない、どちらも私がやったことではない」と容疑を否認しています。 また、広瀬容疑者は、他の人物と共謀し、愛知県岩倉市のマンションのポストに「家賃の支払い方法を変更する」という内容のQRコード付きの偽チラシを配布。 住人の男性から現金10万6000円をだまし取ったなどとして、今年2月に詐欺などの罪で起訴され、すでに公判が始まっています。
LINEの公式アカウントは、プランによっては、誰でも無料でもアカウントを作成することができ、友だち追加をしたアカウントに対して情報を発信することができます。 広瀬容疑者は、LINEで「ズボラ副業」や「高報酬バイト」と名乗る公式アカウントで、闇バイトを募っていたほか、家賃をだまし取る際にも「家賃支払い報告用」という公式アカウントを使ったとされていて、少なくとも186のLINE公式アカウントを使っていたとみられています。 愛知県警は「公式アカウントだから」とうのみにしないよう注意を呼び掛けるとともに、闇バイトは犯罪に加担することとなるため、安易に上手い話に乗らないよう、注意を呼び掛けています。