大阪・東大阪市の無人販売所で16日、緑色の服を着た女が胡蝶蘭(コチョウラン)を盗もうとしたが、自転車のカゴに入れられず、花を捨てて立ち去る様子が撮影されていた。花は店のオープン記念で贈られたもので、店のオーナーは憤りを感じている。
東大阪市の無人販売所でカメラが捉えたのは、お祝い事などで送られる「胡蝶蘭」を盗もうとした挙げ句、捨てる女だ。
16日午前8時半過ぎ、自転車で無人販売所に現れた緑色の服の女は、店に入るなり真っ先に胡蝶蘭へと向かい、花が固定されていないか、持ち上げるようなしぐさを見せた。
その後、商品を見るそぶりを見せるが、手に取ることなく、出口に向かった。次の瞬間、さしてあった立て札を抜き取り、花を抱えて店を出て行った。
そして胡蝶蘭を自転車のカゴに入れるが、カゴに入りきらず落としてしまった。
女は胡蝶蘭を拾い上げると、通行人の目はおかまいなしで、歩道の端へ向かい、一度落として形の崩れた花を持っていかず、その場に捨てて立ち去ったのだ。
女が去った後には、落とした際に散ってしまった花びらと、倒れたままの胡蝶蘭があった。
この胡蝶蘭は、店のオープン記念で、前日に知人が送ってくれたお祝いの花。店のオーナーは、盗んだ上に乱雑に扱われたことに憤りを隠せなかった。
店のオーナーは「お店が(5月)15日にオープンしたばかりで、お祝いの品としていただいた大切な花だった。花がかわいそうで申し訳ないのと、いただいた方に申し訳ないなと」と話している。
店は、警察に被害届を提出した。(「イット!」 5月21日放送より)