袴田巌さんに検察は死刑を求刑 「犯行の結果は極めて重大」 袴田事件の再審公判

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今から58年前、静岡県で一家4人が殺害されたいわゆる「袴田事件」の再審=やり直し裁判で、検察は袴田巖さんに死刑を求刑しました。
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求刑と同時に法廷内がざわつきました。検察は先ほど、「被害者4人の将来を一瞬にして奪った犯行の結果は極めて重大。強固な殺意に基づいた極めて冷酷で残忍なもの。被害者4人や遺族の無念は計り知れない」として淡々と死刑を求刑しました。
1966年、一家4人を殺害したとして死刑が確定した袴田巖さんをめぐっては、去年10月から静岡地裁で再審が始まりました。
きょうは15回目の公判が開かれ、検察は弁護側が主張する「証拠のねつ造」は不可能などとして袴田さんに死刑を求刑しました。
また、冒頭には書面による被害者遺族の意見陳述も行われ、「尊い命を奪われた被害者がいることを忘れないでほしい。再度、真実を明らかにしてほしい」と訴えました。
この後、弁護側の最終弁論が行われる予定で、袴田さんの無罪を求めるものとみられます。そして、再審公判はきょうで結審する見込みです。

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