少年による一家6人殺傷事件、大分家裁が記録をすべて廃棄…「運用は適切ではなかった」

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各地の家裁で重大な少年事件の記録が廃棄されていた問題で、大分家裁は21日、大分県野津町(現・臼杵市)で2000年、当時15歳の元少年が一家6人を殺傷した事件の記録をすべて廃棄していたと明らかにした。
同家裁は記録を事実上の永久保存となる「特別保存」の対象としておらず、「運用は適切ではなかったと思われる」とした。
廃棄されたのは、少年審判の処分決定書や捜査資料などとみられ、同家裁は「廃棄時期や経緯、具体的にどのような記録が含まれていたのかは不明。調査予定はない」としている。
事件は00年8月に発生。自宅近くの農家に侵入した元少年がナイフで一家6人を襲い、3人を殺害、3人に重傷を負わせた。同家裁は同年12月、元少年の責任能力を認めたうえで、元少年が「重症の行為障害の状態にあった」として京都医療少年院に送致した。

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