「父にかけた最後の言葉は『もう孫子守も出来ないの?』。優しく笑わせてくれるところが大好きだったのに…」(福島県・20代女性)

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シリーズ読者投稿~大好きなお父さんへ、ありがとう~ 投稿者:Kさん(福島県・20代女性)
どうしてあんなことを言ってしまったのか。どうしてあんな態度をとってしまったのか。
Kさんは父が急死する3日前の出来事を、深く後悔しているという。
<Kさんからのお便り>
今年の1月、父が急死しました。
今まで大した親孝行はしてあげれませんでした。むしろ親不孝だったかもしれません。
父は人の目をあまり気にせず、いつも少し小汚い格好をしていました。
私は人の目ばかり気にしてしまう性格で、いつも父に「恥ずかしい」と冷たい言葉を投げかけていました。
そんな父は、誰にでも優しくて、みんなとワイワイ楽しくお話しをするのが大好き。お酒を飲むのが大好きで、動物に優しくて、野球が大好き。
そして、私を1番に大切にしてくれました。
急死する3日前、私の1歳の娘の孫子守をお願いして、まつげパーマに行きました。
父は優しく「気をつけて行っておいで」と送り出してくれました。
しかし、帰って来ると娘は大泣き。それを見た私は嫌味たらしくいってしまいました。
それが父に言った最後の言葉になりました。
最後にお見送りしてくれた時も、不機嫌そうに出て行ってしまった。
父はいつも通り外に出て、私の車が見えなくなるまで手を振っていた。
次の日、アイスを買って謝りに行こうとした。
でも途中で「やっぱりまた今度でいっか」とやめてしまった。
一生忘れられない、心に残る後悔です。
今まで優しい父にずっと甘えてばかりで、自分は我儘し放題、言いたい放題やりたい放題だった。
もっともっとこうしておけば良かった、と悔いるばかりです。
娘が大泣きする度に思い出す。
あの時何で私は「大変だったね、ごめんね。見ててくれてありがとう」が言えなかったのか。
見ててもらえる事が、とてもありがたい事だったのに。
こんなに大変だったのに。
お父さん、今まで本当にありがとう。
喧嘩も沢山したし、大嫌いって言ってしまった時もあったけど、私はお父さんの子に産まれてこられて本当に幸せでした。
次産まれて来る時もお父さんの元がいい。
いつも優しい笑顔で微笑んでくれる、いつもおかしな事を言って笑わせてくれるお父さんが大好き。ずっとずっと大好き。
この想いが届くといいな。
本当にずっと我儘娘でごめんね。
たくさんの幸せと愛をありがとう。
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