社会人1年目と2年目で「出世したい」若者が大幅に減少していた!?…何が起きているのか

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

社会人1年目の人と2年目の人とでは、「出世」に対する意識に違いはあるのでしょうか。ソニー生命保険株式会社(東京都千代田区)が実施した「社会人1年目と2年目の意識調査(第11回)」によると、「出世したいと思わない」と回答した割合は、社会人1年生の4割以上に対して、社会人2年生で半数以上、特に2年目の女性では6割以上と増加していることから、1年間働いてみて、出世することよりもワークライフバランスを大切にした働き方をしていきたいと考えるようになった人が多いことがうかがえる結果となりました。
【調査結果】社会人としての経験年数と「出世したいと思わない」人の割合の変化
調査は、2024年春(4月)から働き始めた社会人1年生、または就職してから1年が経つ社会人2年生で、全国の20~29歳の男女1000人を対象として、2024年3月にインターネットで実施されました。
社会人1・2年生の男女1000人に対して、「出世に関する意識」について調査をした結果、「将来、出世をしたい役職」は「部長」が18.4%、「役員」が13.7%、「課長」が12.4%、「社長」が7.3%で、合計した「出世したい(計)は51.8%となった一方、48.2%の人が「出世したいと思わない」と回答しました。
これを年次別にみると、「出世したい(計)」は、社会人1年生が56.4%だったのに対して、社会人2年生では47.2%と9.2ptもの減少がみられた一方で、「出世したいと思わない」と回答した割合は、社会人1年生の43.6%に対して、社会人2年生では52.8%と増加しており、特に、社会人2年生の女性では「出世したいと思わない」が63.6%と、他の層と比べて高くなりました。
これらの結果から同社は、「1年間働いてみて、管理職以上の人のような働き方は自分には難しいと感じた人や、出世することよりもワークライフバランスを大切にした働き方をしていきたいと考えるようになった人が多いのではないでしょうか」と推察しています。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

SNSでもご購読できます。