自称年収4000万“有名外資コンサル男”の「三十股アプリ不倫」を被害女性たちが証言

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

マッチングアプリで知り合った相手が実は既婚者だった。そんな話は星のように存在するだろうが、その相手が同時に数十人と不倫していたとしたら――。「彼が、実は既婚者だったなんて、今でも信じられません」。そう語るのは、芸能関係の仕事をしている30代女性加奈さん(仮名)。
◆外資系コンサルの男性とマッチしたら…
彼女がマッチングアプリで知り合ったH氏は、世界最高峰外資系コンサルタントに勤めるシニアマネージャーの30代男性だ。「完全審査制のマッチングアプリで知り合いました。子供も欲しかったので、交際時点で結婚を前提にする約束でした」。
2022年4月に交際スタートさせた2人だが、H氏は「6月下旬まで仕事で忙しい」と言っていたそうだ。
「ただ、Hはマメに連絡もくれるし、よく会っていました。離婚した母親にマンションを買ってあげているといい、会うのは常宿にしているという港区のセレスティン芝か、三井ガーデンホテルイタリア街でした。ホテル代は会社が出してくれると言っていました。ただ、どちらのホテルもHの職場から距離が離れているので、本当だろうか?と疑問には感じていました」(加奈さん)
◆「本当に独身なの?」と尋ねたら豹変
とはいえ、ホテル暮らしをしていること自体は疑わなかったという加奈さん。しかし、あるとき、H氏が毎回ホテルのカウンターでチェックインしていることに気付く。常宿ならチェックインは不要では? しかもやたらと荷物が少ない。加奈さんは、そこで何の気なしに「本当に独身なの?」とLINEで尋ねた。すると、H氏の態度が豹変。
「Hは『独身だわ』とキレだし、私が謝ると、突然『アメリカに行ってくる』と言い出したのです。何の前触れもなかったのでショックでした。私が電話したいと言っても、そのうち電話するというだけでした。今思えば、ホテル暮らしをしているというのは、自宅に家族がいたので呼べなかっただけでしょうね」
しかし、その数日後に加奈さんは衝撃の事実を知る。きっかけは、友人から送られてきたマッチングアプリのメッセージ画面だ。それはH氏が加奈さんと同時期にほかの女性と関係を持っていた“証拠”だった。
◆「30人近い女性と交際」発覚した彼の反応は
「友達は偶然発見したようですが、私と交際を始めた時点で、マッチングアプリはお互いに退会するはずでした。そこで、マッチした友人に協力してもらい、待ち合わせ場所に私も赴いて、現れたHを問い詰めたんです。すると、彼は『付き合っている間はアプリをやってないが、別れたつもりだった』と言いました。でも実際は私をブロックしただけでした。また、友人には『彼女は1年半いない』と言っており、その後もマッチした友人がいた。それらの証拠となるスクショをまとめて転送したら『もうかかわるのやめよう』と返ってきました」
そんななか、加奈さんにとってさらに驚きの事態が発生する。SNSに「マッチングアプリ要注意人物」としてH氏が実名で晒されたのだ。現在、アカウントは削除されているが、そこではH氏が妻子持ちにもかかわらず、マッチングアプリで身分を偽り、30人近い女性と交際していた事実が暴露されていた。
H氏が使用されていたとされるマッチングアプリには婚活アプリも含まれており、それらは利用資格として既婚者を対象としていないことが明記されている。既婚者の利用は場合によっては、貞操権侵害に基づく慰謝料請求の恐れすらある。
◆「何度かホテルにも行きました」
今回、取材班は、加奈さんのほか、そんなH氏との“関係を持っていた”という複数の女性たちから話を聞くことができた。

「既婚者だということは聞かされておらず、SNSで知りました。大事な時間を奪われて腹立たしいし、卑怯な人だと思います。Hは出会ったときから積極的で、私も2度目の食事のときに交際を受け入れました。しかし、7か月後に突然『シンガポールで働くことになった。今すぐに行けるか?』と聞かされたのです。私の都合も聞かず結論を急かしてきたため、やむをえず別れることになりました」
また2020年にスワイプ式のマッチングアプリで出会ったという恵理子さん(仮名)は「最初のデートからHは付き合いたいと言い、何度かホテルにも行きました」と話す。
「しかし、付き合って3か月後に『関西のプロジェクトで帰れないから別れよう』と言われたのです。急な別れだったので自分も整理できずに正直、今でも引きずってます。SNSを見て既婚者であると知り、びっくりしました。一見いい人そうに思えたのに、まさかでした。……ただ、これで未練もなくなり、今は逆にすっきりしています」
◆「六本木の外資系コンサル」「年収は2500万円」
取材した女性のいずれの証言にも出てくるのが「会社の急な転勤(出張)で会えなくなるから別れたい」というH氏の別れセリフだ。その会社について、女性たちは「六本木にある外資コンサルと言っていた」と証言する。
政財界に人材を輩出している同社の平均年収は一般企業をはるかに上回る。H氏のマッチングアプリには「年収3000万~4000万円」と記載されており、女性たちも、
「年収は2500万円あると言っていて、食事代も全部支払ってくれた」「将来的には役員になって1億円くらい稼げると話していた」「10億円稼いでアーリーリタイアするが口ぐせだった」
と、その高給ぶりを豪語する発言を聞いていた。どこまで真実かは不明ではあるが、桁違いな金額であることに間違いなさそう。
◆元同僚「本当は1100万円くらい」
だが、その一方で「外資系コンサルで3000万円という年収は本当かどうか疑問です」とは、H氏の元同僚。
「上級職のシニアマネージャーで1500万円くらいなので、さすがに3000万円はいかないですし、それだけ年収も高いと遊んでいる暇もない。予想ですが本当は1100万~1200万円ではないかと思います」(元同僚)
もちろんそれでも十分に高給取りだが、H氏は年収を偽っていたというのか。元同僚曰く、「前職のHを知っていますが、派手な服装をしていたり、遊んでいる印象はありませんでした。彼は身の丈以上の自分を装っていたのかもしれません」とのこと。
「HはM&Aのコンサルティング業務に従事していました。社内でも花形とされる部署で、周囲の期待も大きく、昔から成績も優秀だったと思います。土日もオフィスで黙々と1人仕事をしている、そんなストイックなタイプの印象でしたから、今の状況はなぜ?と思います」
冒頭の加奈さんによれば、H氏は「僕は独身だ」「周りは遊んでいる人も多いが自分は違う」「彼女も大学生までいなかった」とも言っていたという。
◆被害女性は緊急搬送され通院中
その加奈さんは別れを告げられてからも、一縷の望みを託して、H氏やさらには会社にも連絡を試みた。しかし、「まともに取り合ってもらえない」と嘆く。
「既婚者だという証拠が出てきた後も、Hは独身だと言い張り、独身証明書か、戸籍謄本を取ってきて見せるといっていました。それで、会う日時まで決まっていたのですが、なんと、その前日に弁護士を入れ、私との連絡を一方的にブロックしてきたのです」

「ダマされたショックで睡眠も、食事もろくにできず、何度も吐いていました。目が覚めたら病院で点滴を受けて、生涯で初めて救急車に乗りました。今の芸能関係の仕事はフリーランスのため、仕事ができないと収入も激減してしまい、生活にも影響が出ています。Hには私以外にもたくさんの被害者がいます。せめて誠実な対応を望みます」
◆「三十股アプリ不倫」男を電話で直撃
最後に取材班は真相を問いただすべくH氏に接触を試みた。電話をかけたところ、ワンコールで「はい、〇〇です」と本人が出た。しかし、加奈さんの名前を出すと、態度を一変。
――「日刊SPA!」です。加奈さん(※実際は本名)のことについて聞きたいのですが。
「(少し間が空いて)……あー、すみません、ちょっと今忙しいので、ちょっとダメなので」
――いつ頃でしたら大丈夫でしょうか?
「忙しいので厳しいです」
――取材は受けられないということでしょうか?
「はい。すみません」
――マッチングアプリのことなども聞きたいのですが。
「はい、すみませんが失礼します」
と、取材に応じてもらえなかった。不倫は、本人は軽い気持ちだったとしても被害者のトラウマは相当なものだ。また前述のように、既婚者の利用は、アプリによっては規約違反になるだけでなく、慰謝料請求にもつながる。軽い気持ちで利用するのは絶対にやめていただきたい。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

SNSでもご購読できます。