新型コロナ きょうから通常の医療体制に 治療薬などの自己負担増加 必要な患者が処方を希望しないケース増える懸念も

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きょうから新型コロナの治療薬などの公費での支援が終了し、通常の医療体制になります。医師は、治療薬の自己負担が増えることで、必要な患者が使わないケースが生じることを懸念しています。
東京・千代田区にあるクリニックの発熱外来には、きょうも多くの患者が訪れています。最近は新型コロナの患者は減っているものの、一日数人が診断されるといいます。
きょうから新型コロナの治療薬や入院費などの公費での支援は終了し、通常の医療体制になります。
治療薬の自己負担額については、3割負担の人では、これまでは1回の治療あたり9000円の定額となっていましたが、きょう以降、「ゾコーバ」や「ラゲブリオ」などの治療薬の自己負担が増えることになります。例えば、「ゾコーバ」では5日分で1万5000円あまりです。
医師は、治療薬の自己負担が増えることで、処方を希望しない患者が増えることを懸念します。
東京ビジネスクリニック 内藤祥医師「(重症化リスクの高い人が)費用が高いという理由で重症化を予防する薬を内服できなかった場合には、肺炎を起こしてしまって入院をするとか、重症化して症状が長引くといったようなリスクがあると思う」
一方、新型コロナのワクチン接種については、昨年度までは「特例臨時接種」として、生後6か月以上の希望する全ての人が無料で受けられましたが、今年度からは65歳以上の高齢者などは、季節性インフルエンザと同様に「定期接種」となります。
その場合のワクチン接種の自己負担額は最大でおよそ7000円です。自治体の補助があるため、実際の自己負担額は各市町村で異なります。

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