「休憩時間・宿直手当なしでうつ病に」、元児相職員が県に1200万円賠償求め提訴

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過重な労働でうつ病となり、退職を余儀なくされたとして、市川児童相談所の元男性職員(28)が千葉県に約1200万円の損害賠償や未払い賃金を求めた訴訟の第1回口頭弁論が12日、千葉地裁(小林康彦裁判長)であった。
県は、請求棄却を求める答弁書を提出し、争う姿勢を示した。
訴状などによると、男性は大学院を卒業後、2019年4月から市川児相で勤務し、一時保護した子どもの面倒を見る業務にあたった。しかし、慢性的な職員不足で、休憩時間がなかった上、非常時の子どもの対応が求められる宿直勤務に対する手当がなかったとしている。
男性はかつて、うつ病だったことを伝えていたが、過重な業務を任されたとして安全配慮義務違反もあったと主張している。男性は7月にうつ病を再発して休職し、21年11月に退職した。
次回弁論は1月11日の予定。

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