2018年に名古屋市立中学1年の斎藤華子さん=当時(13)=がいじめを受け自殺したのは学校が安全配慮義務を怠ったためとして、両親が市に慰謝料など約1500万円の損害賠償を求めた訴訟の判決で、名古屋地裁(斎藤毅裁判長)は19日、学校はいじめを認識できなかったなどとして請求を棄却した。
斎藤裁判長は、学校が実施したアンケートや心理テストの結果から、斎藤さんがいじめを受けることを具体的には予見できなかったと指摘。実際にいじめを受けていたことも具体的には分からなかったとして、義務違反はなかったと判断した。
判決によると、斎藤さんは17年11~12月、所属するソフトテニス部で部員から無視されるなどのいじめを受け、18年1月に自殺した。
斎藤さんの自殺について、市が設置した第三者委員会はいじめがあったと認定する一方、自殺との直接の因果関係は明確にしなかった。
父の信太郎さん(52)は判決後に記者会見し、「理解できない。どこまで命を冒涜(ぼうとく)するのか」と怒りをあらわにした。
河村たかし市長は記者団の取材に、「市の主張は認められたが、子供1人が亡くなったことは残念で申し訳ない」と答えた。