9日の深夜午前2時半、埼玉県三郷市のリサイクル会社で、大胆不敵な態度で配線コードを盗む男の姿を、防犯カメラが捉えていた。
人々が寝静まった深夜、男が自転車でやってくる。男の手には懐中電灯が握られており、何食わぬ様子でごみを捨てると、何やらあたりを物色し始めた。
ここは、自動車に使われている金属をリサイクルする会社で、男は車のパーツなどを狙う窃盗犯だ。手際よく、次々とコードのようなものを引っ張り出し1カ所にまとめると、ひと仕事終えたとばかりに、たばこに火を付ける様子も映っていた。
その後、男は5分足らずで立ち去った。
盗まれたのは車の配線で、被害額は数千円程度だというが、被害に遭った会社の社長は、「金額的には大きな被害ではないが、勝手に敷地内に入られて物色されること自体、気持ち悪い」と憤る。
しかも、被害に遭ったのは今回が初めてではなく、「半年の間に10~20回くらい。その人物がカメラに映った日に、トラックが2度ほどドアをこじ開けられ、中を物色された」
会社によると、警察が周辺の見回りを行っているが、窃盗の被害は、いまだに続いているという。