日テレ親会社株 ジブリ作品のオスカー効果続かず? 急騰から降下、反発

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宮崎駿監督の映画「君たちはどう生きるか」のアカデミー長編アニメーション賞受賞をいち早く詳報したのは、日本テレビ系の情報番組「ZIP!」だった。制作したスタジオジブリは日本テレビ放送網の子会社。親会社・日本テレビホールディングス(HD)の株価は一時急騰した。
同作のオスカー受賞の一報が日本に流れたのは11日午前8時39分ごろだった。日テレは番組中のニュースとしていち早く伝え、テレビ朝日、フジテレビが続いた。同9時に東京株式市場が開くと、日テレHDの株価はハネ上がった。
先週末の終値が2175・5円。始値は2183円で9時2分には2207・5円に上がった。その後は値を下げ、先週末終値ラインを上下していたが、午後に一時2139円の安値をつけた。そこから反発して結局、終値で4円安の2171・5円で取引を終えた。
両社は昨秋、日テレ放送網によるジブリの株式取得を発表。ジブリは日テレ放送網の子会社となった。宮崎監督、鈴木敏夫プロデューサーらの後継者問題に際してジブリは経営を外部に託すことを検討し、長年にわたる付き合いのある日テレに落ち着いた。
SNSでは「受賞おめでとうございます」「株価に影響しそう」といったコメントが。「君たちは――」を配給する東宝の株価も先週末比21円安。この日は日経平均が868・45円安の3万8820円49銭と大幅反落していた。

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