文科省 横領事件の幼稚園連合会から接待で官房長ら6人を減給処分

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永岡文部科学大臣は全日本私立幼稚園連合会の業務上横領事件に絡んで逮捕・起訴された前会長らから飲食の接待などを受けていたとして、官房長ら6人を減給の懲戒処分にしたと発表しました。
永岡桂子文部科学大臣は閣議後の記者会見で、「本当に極めて遺憾なことでありまして、皆様には心よりお詫びを申し上げる次第でございます。今回、6名の職員が懲戒処分を受けるに至ったことを重く受け止めまして、私自身も1か月の大臣給与を返納するということといたしました」と述べました。
減給3か月(10分の1)の処分を受けた矢野和彦官房長は、財務課長だった2015年と初等中等教育企画課長だった2017年に全日本私立幼稚園連合会の前会長らからあわせて6万4000円の接待を受けていました。
矢野氏以外の5人は幼稚園を所管する幼児教育課長の経験者で、最も重い処分となった渕上孝氏(官房付)と井上睦子産業連携・地域振興課長は減給6か月(10分の2)となりました。渕上氏は複数回にわたりあわせて約12万5000円の接待、井上氏は6万7300円の接待のほか、約8000円の菓子の贈与などを受けていました。
ほか、▼蛯名喜之氏(大臣官房付)は減給2か月(10分の2)、▼伊藤学司氏(大臣官房付)は減給1か月(10分の1)、▼先崎卓歩氏(日本学術振興会理事)は減給1か月(10分の1)となりました。
文科省では2018年にも幹部の汚職事件に絡んで贈賄側の業者と違法な飲食をしていたことが判明し、当時の事務次官ら4人が減給などの処分を受けていました。

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