東北新幹線のオーバーラン、3万2500人に影響 いらだつ乗客も

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6日午前7時半ごろ、福島県郡山市のJR郡山駅で、東京発新庄行きの下りの東北新幹線「つばさ121号」(7両編成)が停止位置を約500メートル通り過ぎて停止した。これにより、東北、山形、秋田の3新幹線で上下30本が運休や区間運休し、45本が最大2時間31分遅れ、約3万2500人に影響した。
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当時は雪が積もっていたといい、JR東日本がトラブルとの因果関係を調べている。つばさ121号は同8時50分ごろに所定の位置に戻され、郡山―山形間で区間運休になった。乗客317人は郡山駅から後続列車に案内されたという。
JR郡山駅では新幹線が到着するたび、改札口を小走りで抜け出して行くスーツ姿の男性や、疲れた表情で遅延証明書などを求める乗客の行列が見られた。
母(56)と会津地方に観光に行くという埼玉県の女性(26)は「宇都宮駅で1時間少しほど待たされた。いらだって駅員に詰め寄る乗客もいた」と話した。
また、入試による休校を利用して同級生と東京へ遊びに行く予定だった郡山市の県立高1年、鈴木実来さん(16)は「寒い中ホームで2時間ほど待ったが、諦めた」と肩を落とした。【田中裕之、根本太一】

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