静岡県磐田市の竜洋昆虫自然観察公園職員で、野外で生息するゴキブリを研究する柳沢静磨さん(28)の所属する研究チームが、台湾とマレーシアに生息する新種のゴキブリ2種を発見した。日本昆虫分類学会の学会誌に昨年末、論文を掲載した。
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台湾の新種はダイオウゴキブリと命名。国立感染症研究所(東京都)などの標本を調べて判明した。台湾のみに生息、雄の全長は4・9センチ~5・4センチでゴキブリ属の中で最も大きい。
マレーシアの新種はヒメルリゴキブリと名付けた。高さ20メートル以上の木の上で見つかり、研究者が標本を保管していた。ボルネオ島のみに生息、雄の全長は6・5ミリと小さい。
どちらの種も雄の交尾器の形状や全長から他種と区別できる。観察公園では3月31日まで、研究成果を紹介するパネル展を開催している。
今回で新種発見が計7種になった柳沢さんは「ゴキブリは嫌われ者だからこそ面白い。生態系を支える昆虫でもあり、台湾やボルネオ島の生物多様性の解明に向けた一歩を進められた」と語った。【山田英之】