小学校の女性教諭が児童に罰として土下座強要 背景に狢糧垣ぢ絖瓩了代錯誤

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

静岡市の市立小学校の女性教諭が、宿題を提出しなかった複数の児童に対し、他の児童がいる前で土下座させていたことが2日、分かった。
市教育委員会によると、1月に女性教諭はホームルームで、宿題を期限までにできなかった児童に向け、「提出期限を延ばしてほしいなら土下座でもしてお願いしにおいで」と話した。ホームルーム後、児童3人が正座をし「お願いします」と頭を下げたという。市教委は女性教諭の処分を検討している。
児童に土下座を求めるなんて教育の現場であっていいのか。都内の区立小教諭(50代)は「かつて土下座は指導として行われたことがありましたが、現在は体罰です。それどころか、無理強いすれば強要罪になりえます。自分たちが児童時代に土下座教育を受けた世代の教員がうっかりで土下座という言葉を使ってしまうのかもしれません」と語る。
最近でも体育の授業中に土下座を取り入れたゲームをさせたり、授業中にミスした児童に土下座させたり、不適切指導がたびたび問題になっている。
「昔は廊下で友達の足を引っかけて転ばせたり、座る瞬間にいすを引いて尻もちをつかせたりなどの危険なことをした生徒に土下座、ビンタ、ケツバット、ゲンコツ、校庭一周といった罰がありました。授業中に騒いだ生徒を廊下に出したり、黒板の真ん前に机を置かせたりという罰も当たり前のようにありました。そんな体罰を当たり前に受け止め、『自分が悪かったから』と自省した世代の教員は、体罰と教育の境界線の線引きが時代ごとに変わっていくので、ついていくのが難しいのかもしれません。時代とともに児童の人権が尊重されるようになりましたから」(同)
また、宿題に関しても保護者からクレームがつくことがあるという。「『うちの子は塾でハイレベルの勉強をして塾の課題が大変なので、学校はいちいちレベルの低い宿題を出さないでください』と言う親がいます。勉強面で取り残された児童や勉強のクセがついていない子に宿題は必要ですし、期日を守る、約束を守る、ノルマをこなすという基本的なことを学ばせるものなのです」と同教諭は指摘している。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

SNSでもご購読できます。