「南海電鉄関係者はすべて入店禁止」 居酒屋の張り紙が話題、「これで潰れても気にしない」店主の言い分

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関西の大手私鉄・南海電鉄の関係者を「入店禁止」にするという張り紙が、X(旧ツイッター)に投稿されて話題になっている。
どんなトラブルが起きていたというのだろうか。張り紙を掲示した居酒屋(大阪府)が弁護士ドットコムニュースの取材に応じた。
店主によると、料金の支払いをめぐって、客として来店した南海電鉄関係者との間でトラブルが発生していたという。
「注 南海電鉄関係者様すベて入店禁止とさせて頂きます!! 入店後南海様とわかった時店で精算、出店おねがいします!!」(※ママ)
張り紙は、怒りの顔イラストや「停止」標識イラストをつけて、かなり強いメッセージとなっている。
ロックバンド「たま」の元メンバー、石川浩司さんが1月30日、Xに「南海電鉄は一体何をしでかしたんだ。」というコメントを添えて、張り紙の写真を投稿した。
この投稿は拡散して「飲食店をここまで怒らせるって普通じゃない」などの反応が寄せられている。
掲示した居酒屋の店主は1月31日、弁護士ドットコムニュースの電話取材に応じて、料金の支払いをめぐって警察を呼ぶような騒動になったと説明した。
南海電鉄の泉佐野駅からほど近い店には、同社の関係者がよく訪れていたという。
店主によると、具体的な日にちこそ「覚えていない」が、およそ半年ほど前に南海電鉄関係者が11人で来店したという。
3時間ほど飲み食いした料金の約5万6000円を請求したところ、客から「高い」「おかしい」「ぼったくり」といった言葉を言われたそうだ。
そうした態度を受けて、営業の迷惑になっていると感じたことから、店は警察を呼んだという。
しかし、揉め事がおさまらなかったことで、最終的にいくらであれば納得できるのかとたずねたところ、客側が「44000円(1人あたり4000円)」としたことから、受け取っていた5万6000円から1万2000円を返金して、折り合いをつけたそうだ。
そのかわりに、「おたくのところの会社はもう一切、うちには来ないでくれ」と例の張り紙を出した–。というのが、店主による説明だ。
「ぼったくりと言われて、こっちも頭にきてしまった」(店主)
以来、南海関係者は常連の良客も含めて実際に出入り禁止にしているそうだが、それに伴う売り上げの減少は気にしていないと話す。
「そんなもん当てにしてない。うちはうちのやり方でやっていて、それで潰れても別に気にもしないな。世間が批判して、誰もけえへんなってもかめへんよ。もうやめておしまいや」と笑うが、「こんな田舎でそんな評判飛ばされたらな」とも語っていた。
「こっちの言い分もあるし、あっちの言い分も聞いてな」(店主)
南海電鉄はどのような見解なのか。
事実確認や見解をたずねるため、Xの投稿内容や店の主張を南海電鉄に伝えたところ、同社は「Xの投稿の件について内容は把握しておりますが、業務外の事象と認識していますので、コメントは差し控えさせていただきます」と回答した。
出入り禁止の認識についても聞いたが、やはり同様の理由でコメント差し控えとのことだった。

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