「セクシー田中さん」原作者の死去受け、映画会社4社長が会見でコメント「原作生かすことが大前提」

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日本映画製作者連盟(映連)が30日、都内で新年記者発表会を行い、昨年放送の日本テレビ系連続ドラマ「セクシー田中さん」の原作者・芦原妃名子さんが29日に亡くなったことについて、東映や東宝など各社社長がコメントした。
会見では、2023年の映画全体の興行収入1位は「THE FIRST SLAM DUNK」で158・7億円であったと発表。次いで「ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー」の140・2億円、3位が「名探偵コナン 黒鉄の魚影」の138・8億円と興収トップ3がアニメ映画であったことが報告された。
映画業界でも漫画作品の映像化に高い注目と評価が集まっている。一方で、原作の世界観とドラマで描かれる展開と折り合いがつかなかったことになどにより、「セクシー田中さん」の原作者が死去したことを受けて、松竹の高橋敏弘社長は「原作のすばらしさを生かすことが大前提。今後もそのようなことがないように我々も気をつけることが原則だ」との考えを強調した。
東宝の松岡宏泰社長も「原作者の意向を尊重していかに映像化するか、その考え方がぶれることはない。原作者と方向性が違う場合は、コミュニケーションをとって互いにできる限り了解すること、それ以外で乗り越える方法は思いつかない」との考えを示した。
また、東映の吉村文雄社長も「原作があってそれを映像化する場合は、コミュニケーションやどういう方向で映像化を進めていくかがより今後大切になると改めて感じている」とコメント。KADOKAWAの夏野剛社長も「自分たちは(版権などを)持っている(漫画・小説)作品を映像化することが多い。原作者さんの考え方などにも非常に毎回気を使っていますが、やはり今後も気をつけて(映像製作に)当たっていきたい」とした。
芦原さんは今月26日、同作の脚本をめぐって、局側と意見がずれ、自ら9、10話の脚本を書くことになった経緯をX(旧ツイッター)で明かし、SNS上で拡散。芦原さんは28日に当該の投稿を削除。Xには「攻撃したかったわけじゃなくて。ごめんなさい」と投稿していた。29日に栃木県内で死亡しているのが見つかった。
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◆厚生労働省が自殺防止のためホームページで紹介している主な相談窓口は次の通り
▼いのちの電話 (0570)783556(午前10時~午後10時) (0120)783556(午後4~9時、毎月10日は午前8時~翌日午前8時)
▼こころの健康相談統一ダイヤル (0570)064556(対応の曜日・時間は都道府県により異なる)
▼よりそいホットライン (0120)279338(24時間対応) 岩手、宮城、福島各県からは(0120)279226(24時間対応)
▼あなたのいばしょ チャット相談 https://talkme.jp/(24時間365日対応)

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