「注文に時間がかかるカフェ」盛況 吃音当事者、客からエール

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滑らかな発話が難しい言語障害の一つ「吃音(きつおん)」のある学生らが接客スタッフの「注文に時間がかかるカフェ」が8、9両日、神戸市中央区のJR三ノ宮駅南側駅前広場で開かれ、学生や来客者らがゆっくり話したり、丁寧に耳を傾けたりしながら心を通わせた。自身も吃音があり、関西で初めてのカフェを企画した奥村安莉沙さん(30)は「大学とコラボしたことで、より多くの人に吃音について知ってもらえたことがうれしい」と話した。
【注文に時間がかかるカフェ】吃音の若者たちが接客 広場にテントを張った屋外カフェで、吃音当事者と大学生らが受け付けやキッチン担当など分担して臨んだ。来客者には「話は途中で遮らず、最後までゆっくり聞いてください」などと記したパネルを示して理解を求めた。キッチンをサポートする神戸学院大の学生らが注文を受けたドリンクを準備。メインメニューの「イチゴ果肉入りユズジュース」は、開店4時間で約120人分が完売する人気ぶりだった。 「気軽に話しかけてほしいです」と書いたマスクを着けて接客対応した大学院生、内山敬寛さん(23)は「最初は戸惑ったが、慣れてきたら最後まで話を聞いてもらえた」。大学4年、服部太政さん(22)は「これまで接客は避けてきたが、いい経験になり面白かった」と笑みをこぼした。 「うちの娘も吃音があります。こういうものがあるととてもよいです」「こんな機会を増やしていただけたら」「チャレンジする姿、ステキです。いつも応援しています」「諦めないでがんばってください」――。来客者らが自由に記入できるメッセージボードは、温かい言葉で埋め尽くされた。【関谷徳】
広場にテントを張った屋外カフェで、吃音当事者と大学生らが受け付けやキッチン担当など分担して臨んだ。来客者には「話は途中で遮らず、最後までゆっくり聞いてください」などと記したパネルを示して理解を求めた。キッチンをサポートする神戸学院大の学生らが注文を受けたドリンクを準備。メインメニューの「イチゴ果肉入りユズジュース」は、開店4時間で約120人分が完売する人気ぶりだった。
「気軽に話しかけてほしいです」と書いたマスクを着けて接客対応した大学院生、内山敬寛さん(23)は「最初は戸惑ったが、慣れてきたら最後まで話を聞いてもらえた」。大学4年、服部太政さん(22)は「これまで接客は避けてきたが、いい経験になり面白かった」と笑みをこぼした。
「うちの娘も吃音があります。こういうものがあるととてもよいです」「こんな機会を増やしていただけたら」「チャレンジする姿、ステキです。いつも応援しています」「諦めないでがんばってください」――。来客者らが自由に記入できるメッセージボードは、温かい言葉で埋め尽くされた。【関谷徳】

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