「30万払えば警察に言わない」…肝試しに訪れた視聴者をカツアゲ「心霊系YouTuber」戦慄手口

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心霊スポットを管理していたYouTuberは、裏で視聴者をカモにしていた――。
京都府笠置町にある廃墟ホテルで、肝試しに訪れた20代の男女4人に因縁をつけて現金を脅し取ったとして、大阪市の大手機械メーカー『クボタ』の社員の田尻諭容疑者(32)、寝屋川市(大阪府)のYouTuber田阪将道容疑者(40)と妻の瑠華容疑者(30)が12月19日、恐喝と弁護士法違反の疑いで京都府警木津署に逮捕された。
「今年8~9月、京都府笠置町にある心霊スポット『笠置観光ホテル』の敷地内に肝試しのため侵入した20代の会社員ら4人に対し、容疑者らは『不法侵入で逮捕歴が付きます』と脅迫。その場で4人の顔と身分証明書をスマホで撮影し、後日、『顧問弁護士と話をしました』『示談金として1人30万円を払ってください』『お金がないなら、親や消費者金融から借りたらどうですか』と電話をかけて迫り、計120万円を送金させていた。
現場となった『笠置観光ホテル』周辺には、『ここから先に無断で立ち入った場合は施設使用料30万円を支払う事に同意したものとみなします』という注意書きがありました。また、容疑者らは被害者に対し、『民事か刑事か選んでください』と選択肢を与えて恐怖心を煽り、民事で金を払うよう仕向けていた。犯行を計画したのは田尻容疑者のようです」(全国紙社会部記者)
首謀者とされる田尻容疑者は、ホテルの敷地の所有者に対し「無償でいいので管理業務をさせてほしい」と持ちかけ、7月末から建物の管理業務を担当。心霊系YouTuberとして活動していた田阪容疑者らと3人で、YouTubeに動画を投稿していた。
動画内ではわざわざ、「最近、多発する廃墟での火事や荒らし行為 ここ笠置観光ホテルでも沢山の人が来ています 所有者様の許可を頂きバリケードと巡回をしています、絶対に来ないで下さい」というテロップまで入れて、ホテルを訪れたくなるように視聴者の好奇心を煽っていた。
「容疑者らはホテル跡地の入り口にセンサー付きの監視カメラを設置し、すぐ近くに車を停めて待機。ほぼ毎日、人の出入りがないか見張っていました。敷地内に侵入する人物を見つけると、容疑者らは急いで駆け付け、今回のような手口で示談金を払うよう迫っていた。今回発覚した4人の被害者以外にも、30人が同じ手口で容疑者らから脅迫を受けていました」(同前)
逮捕時、「なんで犯罪者を捕まえて、俺らが捕まえられなあかんの」と反省の色をみせなかった田阪容疑者。建物の管理業務を任されながら視聴者をおびき寄せるような動画を投稿し、あげくの果てにカネを脅し取る行為の悪質さに、いち早く気付いてほしい。

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