「観光客の大渋滞がウザすぎる!」憧れの湘南に移住して後悔。当事者のボヤキ

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神奈川県の中でも、海好きに人気なのが湘南地区です。海だけでなく、おしゃれなお店も多く、日本にいながら開放的な気分が味わえると移住者も多いそう。
今回は、湘南の海沿い暮らしに憧れて移住した佐野幸子さん(仮名・33歳)が、湘南海沿い生活の真実を語ります。
◆ずっと夢見ていた湘南海沿い戸建てのマイホーム探し
幸子さんと夫の隆志さん(仮名・34歳)は、結婚5年目。3歳の娘が幼稚園に上がる前に、戸建てが欲しいと考えていたそう。買うなら週末にサーフィンがしたいと、憧れていた湘南地区で物件探しをスタート。
「私たちは茨城と埼玉出身なので、湘南地区に知り合いは一人もいない状態でした。ただ、ふたりとも湘南暮らしに憧れていたので、これまでコツコツと貯金してきたんです。いつか海沿いの戸建てに住むのは、私たちの夢でした」
隆志さんの仕事がオンラインで完結することも、湘南への引越しを後押ししたそう。
◆理想通りの物件を即購入!
登録しておいた不動産会社のメルマガで、ついに期待通りの物件を見つけるとすぐに内覧。ついに理想通りの戸建てを見つけたと、即購入を決めたといいます。
「新古物件でしたが、間取りが理想通りでした。2階に海が見える広めのベランダがあって、オープンキッチン付きの3LDK。駐車場と自転車が数台置けるスペースもあって、これから家族が増えても安心だねと話していましたね」
こうして幸子さんは貯金を頭金にし、海岸線を走る国道134号線に近い戸建てに引っ越します。
◆洗濯物が全然乾かない…
ついにベランダから海を眺めながら過ごす生活がスタート。憧れていた海近での生活を手に入れた幸子さんは、荷解きをしながら達成感と優越感に満たされていたといいます。
「新しい洗濯機が引越しの2日後に到着して、そこではじめて洗濯しました。予想はしていましたが、海沿い暮らしの外干しは湿度が高く全然乾きませんでしたね。朝イチで干して、正午に取り込んでも洗濯物は湿っています」
◆洗濯物に大量の砂とカメムシ
湘南海沿いの洗濯物問題は、他にもあったそう。
「少し風がある日は洗濯物を取り込むと、家の中まで砂まみれになります。海風で砂が結構飛んでくるんです。ベランダにも砂が溜まるので、毎日掃き掃除しなくてはいけなくて。
それから、海の反対側には山があって結構虫も飛んでくるんです。最近多いのはカメムシで、洗濯物によく張り付いて困ります。カメムシは振っても飛んでいかないので、洗濯物の裏側に付いていて、うっかり一緒に取り込んでしまうことも……」
海沿い暮らしには塩害の影響もあるようです。
◆塩害の脅威を思い知る
湘南へ越してすぐ3歳になった子どもへのプレゼントにと、自転車を購入した幸子さん。
「新品で買った自転車が3ヶ月で錆びてきたんですよ。それまで自転車が錆びるときって、何年も放置したか、屋根のない場所で雨に打たれ続けた時だと思っていました。よりによって白い自転車を買ってしまったので、錆ついた茶色部分が目立っています」
屋根付きの駐車場に停めている車も、引っ越し後半年でドアに錆が出てきたそう。
「運転席の扉を開けると、キーっと音が鳴るようになりました。扉の接続部分が錆びついてしまって、開ける度に音が鳴るのは嫌な気持ちになりますね」
◆観光客で大渋滞になる国道地獄
さらに、幸子さんの家は国道134号線に近いため、週末は特に車が出しにくいそうで。
「週末は海岸線がものすごく混みます。特に、各地でイベントがある日は観光客の車が本当に多くて……ずっと先まで大渋滞になっていますね。観光客も早く進みたいのでしょうね。なかなか車を入れてくれないですし」
遠方から観光に来た人は、海を眺める “脇見運転”から衝突事故も多いそう。
「渋滞疲れもあって、土日は車で移動するのを諦めました。今は、歩きか電車を使って移動しています」

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