「男性の尿をかぐことで欲求を」 スーパーで小便器のフタを盗んだ男性に判決 「側溝盗撮男」のその後は? 都内超一等地の地下トイレでの事件とは?

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スーパーマーケットの男子トイレで小便器用の目皿を盗んだ男性が、窃盗罪で逮捕・起訴され、12日、松江簡裁で判決が下った。目皿とは、排水溝部分にはめこまれたフタのことである。
マニアックな性癖に負けた事例の1つと言えるだろうが、このような特殊な欲望による事件は時折発生する。かつては道路の側溝に潜んでの覗きをして、“迷言”を残した男もいた。知られざる欲望にまつわる事件についてレポートする。
【写真】目皿やグレーチング、超一等地の街並み…まさかの犯罪に関係して図らずも話題になった まずはスーパーマーケットの一件から。松江市の32歳の男性が今年9月、市内のスーパー内の男子トイレで小便器用の目皿1個を盗んだ窃盗罪で逮捕・起訴された。この男性は、同性の尿の臭いをかぐことで特殊な欲望を満たしていた。好みの男性の臭いをかぐためだったと見られている。珍しい裁判が開かれた神戸地裁「計画性のある大胆で手慣れた犯行で、常習性も認められるものの、1000円相当の目皿を弁償していることなどから懲役1年6月、保護観察付き執行猶予4年の有罪判決が言い渡されました」 と、社会部デスク。好みの男性は顔見知りではなかった「対象となった男性は顔見知りではなかったようで、ストーキングなどを行ったわけではなく、たまたま好みのタイプに出くわした結果、欲望が抑えられなくなったということのようです」(同) 常人には理解しがたい嗜好が犯罪の動機につながった格好だが、特殊な欲望がもとになった先行例として、世間的によく知られているのが、「生まれ変わったら道になりたい」事件だろう。 今年の11月28日、側溝(グレーチングと呼ばれる部分)でスマホを動画モードにして女性のスカート内を盗撮したり、自ら側溝に潜ってのぞいたりしたとして、性的姿態撮影処罰法違反の罪に問われた男性(36)の初公判が神戸地裁で開かれた。 男性は起訴事実を認めたが、彼はある種の「有名人」だった。実は前歴があり、それが「生まれ変わったら道になりたい」事件である。 2013年6月、この男性は神戸市内の女子大近くの道路にある側溝内に潜り込み、女性のスカート内をのぞき見。15年11月にも、側溝にあおむけで寝そべってのぞき見をしようとしたとして、いずれも逮捕されている。注目を集めたの供述内容 今回の裁判で検察の冒頭陳述によると、男性は中学2年生以降、のぞき目的で側溝に入った回数は1000回を超えると供述しているという。側溝に潜むという手法に加え、注目を集めたのが彼の供述内容だった。「過去の逮捕時の取り調べでは、“生まれ変わったら道になりたい”などと供述していたようで、これが話題になりました。聞きようによっては哲学的というか、意表をつくフレーズでしたからね。本人は、“悪いとは思っているが、興奮してやめられない”とも話しており、欲望のスパイラルから脱却するためにカウンセリングを受けるなどしてきたようですが、またやったということは、効果はなかったのでしょう」(同) 今回の件は情状酌量の余地がないと判断され、執行猶予がつかず実刑が下される可能性がある。覚せい剤事件などと同じように、抗いがたい欲望がベースになっているだけに同じ犯罪を繰り返してしまいがちなケースであると言えるだろう。ある社長が目撃した「トイレでの嫌な事件」 男子トイレの一件に話を戻そう。「このニュースを見て、男子トイレでの嫌な“事件”を思い出しました」と話すのは、都内のある企業を経営する50代の男性。彼のオフィスは誰もが名前を知る都内超一等地のビルに入っている。「地下の駐車場にクルマを停めてエレベーターまで歩いて行くと、その脇にあるトイレ周辺に複数の男性がたむろしていました。そのビルに入っている会社の社員なんでしょうかね、いずれも30代前後でスーツのジャケットを脱いだネクタイ姿でスマホを凝視しているような感じでした」 社長がトイレに入ったところ……。「仁王立ちの男性と、その前にしゃがんでいる男性がいて、そのような“致し”方をしていました。私が入ってきたことで慌てて2人は何事もなかったようにサッと距離をおいたのですが、気まずい感じで用を足したことを記憶しています。個室の方で“致して”いたのなら目にしなくて済んだのかもしれませんが」(同)都内有数のビルの地下トイレが 要は、都内有数のビルの地下トイレが、男性同士の“社交場”と化していた場面を目撃してしまったということのようだ。トイレの外にたむろしていたのも、関係者ではないか、と社長は言う。「今回のようなストレートな場面を見たのは初めてでしたが、振り返ってみれば、これまでにも“あれはあいびきだったのか”と思う瞬間はありました」(同) どのような嗜好を持つのも自由ではあるが、誰もが利用するトイレ、大切な側溝を本来の目的以外に使うのは勘弁してほしい、というのが大多数の一致するところであろう。デイリー新潮編集部
まずはスーパーマーケットの一件から。松江市の32歳の男性が今年9月、市内のスーパー内の男子トイレで小便器用の目皿1個を盗んだ窃盗罪で逮捕・起訴された。この男性は、同性の尿の臭いをかぐことで特殊な欲望を満たしていた。好みの男性の臭いをかぐためだったと見られている。
「計画性のある大胆で手慣れた犯行で、常習性も認められるものの、1000円相当の目皿を弁償していることなどから懲役1年6月、保護観察付き執行猶予4年の有罪判決が言い渡されました」
と、社会部デスク。
「対象となった男性は顔見知りではなかったようで、ストーキングなどを行ったわけではなく、たまたま好みのタイプに出くわした結果、欲望が抑えられなくなったということのようです」(同)
常人には理解しがたい嗜好が犯罪の動機につながった格好だが、特殊な欲望がもとになった先行例として、世間的によく知られているのが、「生まれ変わったら道になりたい」事件だろう。
今年の11月28日、側溝(グレーチングと呼ばれる部分)でスマホを動画モードにして女性のスカート内を盗撮したり、自ら側溝に潜ってのぞいたりしたとして、性的姿態撮影処罰法違反の罪に問われた男性(36)の初公判が神戸地裁で開かれた。
男性は起訴事実を認めたが、彼はある種の「有名人」だった。実は前歴があり、それが「生まれ変わったら道になりたい」事件である。
2013年6月、この男性は神戸市内の女子大近くの道路にある側溝内に潜り込み、女性のスカート内をのぞき見。15年11月にも、側溝にあおむけで寝そべってのぞき見をしようとしたとして、いずれも逮捕されている。
今回の裁判で検察の冒頭陳述によると、男性は中学2年生以降、のぞき目的で側溝に入った回数は1000回を超えると供述しているという。側溝に潜むという手法に加え、注目を集めたのが彼の供述内容だった。
「過去の逮捕時の取り調べでは、“生まれ変わったら道になりたい”などと供述していたようで、これが話題になりました。聞きようによっては哲学的というか、意表をつくフレーズでしたからね。本人は、“悪いとは思っているが、興奮してやめられない”とも話しており、欲望のスパイラルから脱却するためにカウンセリングを受けるなどしてきたようですが、またやったということは、効果はなかったのでしょう」(同)
今回の件は情状酌量の余地がないと判断され、執行猶予がつかず実刑が下される可能性がある。覚せい剤事件などと同じように、抗いがたい欲望がベースになっているだけに同じ犯罪を繰り返してしまいがちなケースであると言えるだろう。
男子トイレの一件に話を戻そう。
「このニュースを見て、男子トイレでの嫌な“事件”を思い出しました」と話すのは、都内のある企業を経営する50代の男性。彼のオフィスは誰もが名前を知る都内超一等地のビルに入っている。
「地下の駐車場にクルマを停めてエレベーターまで歩いて行くと、その脇にあるトイレ周辺に複数の男性がたむろしていました。そのビルに入っている会社の社員なんでしょうかね、いずれも30代前後でスーツのジャケットを脱いだネクタイ姿でスマホを凝視しているような感じでした」
社長がトイレに入ったところ……。
「仁王立ちの男性と、その前にしゃがんでいる男性がいて、そのような“致し”方をしていました。私が入ってきたことで慌てて2人は何事もなかったようにサッと距離をおいたのですが、気まずい感じで用を足したことを記憶しています。個室の方で“致して”いたのなら目にしなくて済んだのかもしれませんが」(同)
要は、都内有数のビルの地下トイレが、男性同士の“社交場”と化していた場面を目撃してしまったということのようだ。トイレの外にたむろしていたのも、関係者ではないか、と社長は言う。
「今回のようなストレートな場面を見たのは初めてでしたが、振り返ってみれば、これまでにも“あれはあいびきだったのか”と思う瞬間はありました」(同)
どのような嗜好を持つのも自由ではあるが、誰もが利用するトイレ、大切な側溝を本来の目的以外に使うのは勘弁してほしい、というのが大多数の一致するところであろう。
デイリー新潮編集部

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