「家の中にムカデが出て大変」 築44年三重県知事公舎の今後は? 良好な場所で活用方法に工夫の余地

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居住空間の悪化など、施設の老朽化が課題となっている三重県知事公舎の今後のあり方について検討する初の有識者会議が、5日に開かれました。
知事公舎に関しては、一見知事が今年5月の定例会見で「家の中にムカデが出て大変」といった環境の悪さに言及したことをきっかけに、建物や敷地の活用方法を議論することになりました。
三重県の知事公舎は築44年の鉄筋コンクリートの平屋建てで、約1万9000平方メートルの敷地に知事が居住する私邸部分と、来客などに対応する公邸スペースからなります。
ここ5年間の平均で、年間約470万円の維持管理費がかかっています。
有識者会議は、建築と防災の専門家や不動産鑑定士らで構成され、公舎の現状が確認されました。県の担当者から、知事公舎の現状や全国の状況、今後、存続させた場合と廃止した場合に考えられるメリットとデメリットなどが報告されました。
委員からは、耐震診断の数値や公邸部分の使用状況などについて質問が出されていました。
防災やセキュリティ的な観点からは、非常に良好な場所で活用方法に工夫の余地があるなど、それぞれ専門の立場から意見が出されました。
有識者会議は年内に2回目の会議を開き、今後のあり方について意見をまとめることにしています。

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