アルツハイマー病の新たな治療薬「レカネマブ」について、一人あたり年間およそ298万円で保険適用されることが了承されました。
製薬大手「エーザイ」などが開発した「レカネマブ」は、アルツハイマー病の原因物質を取り除くための国内で初めての薬です。
きょう開かれた中央社会保険医療協議会で、「レカネマブ」を保険適用とするための薬の値段を一人当たり年間およそ298万円とすることが了承されました。
今月20日から保険適用されることになり、「高額療養費制度」の対象となるため、例えば70歳以上の一般所得層では年間14万4000円が自己負担額の上限となります。
薬を使用する際のガイドラインも作られ、アルツハイマー病の原因物質とされるアミロイドβが脳内に蓄積していることが検査により確認された早期の患者に限定して、投与されることになります。
厚労省は薬を使用する患者数のピークを2031年度に3万2000人と推計していて、市場規模は986億円と見込んでいます。