捜査員が現場に踏み込むと、マンションの一室では女性セラピストによる男性客への「過剰サービス」が行われていたという。女性は水着のような大胆な衣装。彼女の手は、アロマオイルをたっぷり塗られた男性の下半身を触っていたーー。
警視庁北沢署は12月６日、風営法違反（禁止区域内営業）の疑いでメンズエステ店「アロマイリュージョン」経営者・二瓶一喜容疑者（46）を逮捕した。二瓶容疑者は12月１日、店舗型風俗営業が禁止されている東京都世田谷区内のマンションの一室で、女性従業員に男性客へ対しわいせつな行為をさせたという。警察の調べに対し二瓶容疑者は「性的サービスはさせていない」と犯行を否認している。
「警察には以前から、二瓶容疑者の店が『違法なサービスを提供している』という情報提供があったようです。北沢署は内々に捜査を開始。12月１日に『アロマイリュージョン』のあるマンションの一室に入ると、女性セラピストが男性客の下半身を触っていたとか。
調べに対し現行犯逮捕された女性セラピストは、『オーナー（二瓶容疑者）から性的サービスのやり方を教えてもらった』という趣旨の供述をしています」（全国紙社会部記者）
「過剰サービス」は日常的に行われていたようだ。
「『アロマイリュージョン』には、30人ほどの女性従業員が登録されています。インターネットやＳＮＳを通じて客を募集。マンションへ案内し、『マッサージ』と称してわいせつな行為を行っていたようです。露出の多い大胆な服装で『気持ちいいですか？』などと言いながらサービスをしていたとされます」（同前）
エステやマッサージ店での違法サービス事件は後をたたない。最近起きた主なトラブルを以下に紹介したい。
・’20年８月、40代のマッサージ店店長が準強制わいせつの疑いで逮捕される。「腰痛が治る施術です」と称し30代の女性客の下半身を執拗に「マッサージ」。女性の首にキスをし下着の中に手を入れたとされる。女性客が警察に相談し逮捕にいたった。
・’23年４月、風営法違反の疑いで40代の派遣型リフレ店経営者を逮捕。逮捕容疑の事件発覚当時17歳だった女子高生に「裏オプション」として、男性客にわいせつな行為をさせたという。少女はメンズ地下アイドルにハマりカネが必要だったとされる。
・’23年11月、不同意性交の疑いで30代の整体院院長が逮捕された。「施術」と称して女性客の下半身を触る。さらに「ちょっとやめてください！」とイヤがる女性客に対し、むりやり性的暴行を加えたという。
「警察は違法サービスの根絶のため情報を集めています。ただ密室での犯行が多く、摘発のハードルが高いのも事実です」（同前）
冒頭で紹介した二瓶容疑者は「アロマイリュージョン」の他にも、複数のエステ店を経営している。警察は他店でも違法サービスが行われていなかったか捜査を進める方針だという。