未完成の群馬県庁前モニュメント 今後も放置か撤去か、賛否噴出

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群馬県が年内に撤去する方針の県庁前の「モニュメント21」を巡り、4日の県議会総務企画委員会で、野党議員から4400万円の撤去・整備費に「額が大きく拙速」「コロナ禍で大変なのに今やることか」などの異論が相次いだ。与党の自民党議員からは賛成意見や費用圧縮の注文も出て、賛否両論が噴出した。
【写真】未完成のまま撤去される予定のモニュメント 県は当初、25年かけてモニュメントを完成させる予定だったが、「税金の無駄遣い」などの批判もあり、2002~05年に8500万円をかけて基礎部分などを作っただけで未完のまま放置。今年6月にデザインした芸術家から撤去に了解を得て、9月補正予算案に撤去とその後の芝生整備、「群馬県庁」の新銘板設置などに4400万円を盛り込んだ。

野党のリベラル群馬の小川晶氏は「現状でもできることが多く、芝生のメンテナンスも必要になる。丁寧に検討すべきだ」と指摘。撤去を求める県民の声の有無を尋ねたところ、県担当者は「県民からの声は直接ないが(撤去で)自由に使えるとの一部の団体の声はある」と答えた。令明の井田泰彦氏も「金をかけて別のものを作るだけ」と批判した。 自民は、安孫子哲氏が企業の無償撤去を受け入れて費用を縮減するよう提案。井田泉氏は「以前から撤去すべきだと求めてきた」と賛成し、「県庁前の馬の放牧は全国で例がなく、ポニーなどを時々放したらどうか」と述べた。県担当者は跡地で民間事業者が参加するドッグランや犬猫譲渡会などの案を例示し、全庁で活用策を検討するとした。【田所柳子】
県は当初、25年かけてモニュメントを完成させる予定だったが、「税金の無駄遣い」などの批判もあり、2002~05年に8500万円をかけて基礎部分などを作っただけで未完のまま放置。今年6月にデザインした芸術家から撤去に了解を得て、9月補正予算案に撤去とその後の芝生整備、「群馬県庁」の新銘板設置などに4400万円を盛り込んだ。
野党のリベラル群馬の小川晶氏は「現状でもできることが多く、芝生のメンテナンスも必要になる。丁寧に検討すべきだ」と指摘。撤去を求める県民の声の有無を尋ねたところ、県担当者は「県民からの声は直接ないが(撤去で)自由に使えるとの一部の団体の声はある」と答えた。令明の井田泰彦氏も「金をかけて別のものを作るだけ」と批判した。
自民は、安孫子哲氏が企業の無償撤去を受け入れて費用を縮減するよう提案。井田泉氏は「以前から撤去すべきだと求めてきた」と賛成し、「県庁前の馬の放牧は全国で例がなく、ポニーなどを時々放したらどうか」と述べた。県担当者は跡地で民間事業者が参加するドッグランや犬猫譲渡会などの案を例示し、全庁で活用策を検討するとした。【田所柳子】

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