隣人がゲーム実況者でうるさい!深夜の配信に悩まされる男性 奇妙なテンションの声が翌朝まで続くことも

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集合住宅には騒音問題がつきもの。かつて騒音の定番といえばテレビや楽器の音だったが、最近は新たな問題も起こっているようだ。関東に住む30代の独身男性は、ある日を境に隣人の騒音に悩まされるようになった。(取材・文:昼間たかし)
「隣人が突然YouTuberになったんです」
男性が暮らすのは、都内にある私鉄沿線の賃貸アパート。暮らしているのは独身男性ばかりだ。「みんなサラリーマンで、家は寝に帰る場所みたいな感じです。ですので、たまに生活音がするくらいで、静かに暮らしていました」

静かなアパートに変化が起きたのは昨年秋のことである。「その日も残業を終えて10時くらいに帰宅しました。風呂にも入って、さて寝ようと思ったら、ずっと隣の部屋から奇妙なテンションの話し声が聞こえてくるんです」平日なのに友人でも来ているのだろうかと、その日は我慢して眠りについた男性。ところが、その妙なテンションの話し声は数日おきに繰り返された。「平日は深夜1時くらいには収まっていたんですが、土曜日は朝まで続いていたこともあります」声の主である隣人は、同世代と思しき男性。近所づきあいはなく会釈する程度なので、特に印象はなかった。「どちらかといえば、真面目なサラリーマンといった風貌です。それでいて、隣から聞こえてくる声は妙なテンションなので、あの人の声だよなあ……と、首をかしげてしまいました」2週間を過ぎた頃から、さらに声のテンションは高くなった。いよいよ我慢できなくなった男性は管理会社に相談をした。「数日後の朝に偶然、隣人に出会ったのですが、素直に『騒がしかったですか?気をつけます』と謝られました」ところが、幾分か声のトーンは落ちたものの、その後も深夜の話し声は続いた。「こちらも、余計に気にするようになってしまいました。夜中になにを話しているのかと不気味じゃないですか。音が小さくなったぶん、余計に気にしましたよ」管理会社に改めて相談をしてみたが、担当者は面倒くさそうな雰囲気であった。なぜなら、隣人は一番奥の角部屋。なので、騒音被害に遭っているのは男性だけだったからだ。男性はなにを話しているのかと聞き耳を立ててみることに。そして、話し声の理由を理解した。「『昨日の続きで、プレイしていこうと思います』という声が聞こえてきて瞬時に理解しましたね。YouTubeかなにかでゲーム実況をしているのだと」結局、チャンネルは伸びずに消滅気になった男性はプレイしているゲームのタイトルから、隣人のチャンネルを探し出した。「かなり多くの動画が投稿されていたんですが、再生数が4ケタにもなっていません。タイトルも凡庸だし、なにより喋っているテンションは高いのに滑舌が悪いし、話がつまらないのです」特定されそうなので、詳細は伏せるが隣人が実況していたのは、FPSやシミュレーションゲーム。それもプレイが優れているのならともかく、あまりゲームに興味がない男性が素人目にみても手際の悪いプレイスタイルだったという。とりわけ男性が気になったのは、無言になったかと思えば、なにか動作をするときに「よいしょ」といった声がやたらと入ることだったという。「声も気になりますけど、ほとんど誰にも見て貰えない動画を次々とアップしているとか、次第に同情心すら芽生えました。途中からは“うるせえなあ”と思いつつも、再生数が伸びるよう応援する気持ちにすらなりましたよ」どんな内容だとしても本人は努力してるのだから、こちらが耳栓でもして我慢したほうがいいのかも知れないと、男性は考え直したという。しかし、最初の動画から半年ほどを迎えたある日、なんの前触れもなく突然チャンネルは消滅してしまった。「それ以降は、まったく元通りの静かな隣人に戻りました」時々、遭遇する隣人は、相変わらず真面目な雰囲気だという。いったい、なぜ隣人が突然、ゲーム配信を始めたのか。その理由を知りたいと男性は言った。
男性が暮らすのは、都内にある私鉄沿線の賃貸アパート。暮らしているのは独身男性ばかりだ。
「みんなサラリーマンで、家は寝に帰る場所みたいな感じです。ですので、たまに生活音がするくらいで、静かに暮らしていました」
静かなアパートに変化が起きたのは昨年秋のことである。
「その日も残業を終えて10時くらいに帰宅しました。風呂にも入って、さて寝ようと思ったら、ずっと隣の部屋から奇妙なテンションの話し声が聞こえてくるんです」
平日なのに友人でも来ているのだろうかと、その日は我慢して眠りについた男性。ところが、その妙なテンションの話し声は数日おきに繰り返された。
「平日は深夜1時くらいには収まっていたんですが、土曜日は朝まで続いていたこともあります」
声の主である隣人は、同世代と思しき男性。近所づきあいはなく会釈する程度なので、特に印象はなかった。
「どちらかといえば、真面目なサラリーマンといった風貌です。それでいて、隣から聞こえてくる声は妙なテンションなので、あの人の声だよなあ……と、首をかしげてしまいました」
2週間を過ぎた頃から、さらに声のテンションは高くなった。いよいよ我慢できなくなった男性は管理会社に相談をした。
「数日後の朝に偶然、隣人に出会ったのですが、素直に『騒がしかったですか?気をつけます』と謝られました」
ところが、幾分か声のトーンは落ちたものの、その後も深夜の話し声は続いた。
「こちらも、余計に気にするようになってしまいました。夜中になにを話しているのかと不気味じゃないですか。音が小さくなったぶん、余計に気にしましたよ」
管理会社に改めて相談をしてみたが、担当者は面倒くさそうな雰囲気であった。なぜなら、隣人は一番奥の角部屋。なので、騒音被害に遭っているのは男性だけだったからだ。男性はなにを話しているのかと聞き耳を立ててみることに。そして、話し声の理由を理解した。
「『昨日の続きで、プレイしていこうと思います』という声が聞こえてきて瞬時に理解しましたね。YouTubeかなにかでゲーム実況をしているのだと」
気になった男性はプレイしているゲームのタイトルから、隣人のチャンネルを探し出した。
「かなり多くの動画が投稿されていたんですが、再生数が4ケタにもなっていません。タイトルも凡庸だし、なにより喋っているテンションは高いのに滑舌が悪いし、話がつまらないのです」
特定されそうなので、詳細は伏せるが隣人が実況していたのは、FPSやシミュレーションゲーム。それもプレイが優れているのならともかく、あまりゲームに興味がない男性が素人目にみても手際の悪いプレイスタイルだったという。とりわけ男性が気になったのは、無言になったかと思えば、なにか動作をするときに「よいしょ」といった声がやたらと入ることだったという。
「声も気になりますけど、ほとんど誰にも見て貰えない動画を次々とアップしているとか、次第に同情心すら芽生えました。途中からは“うるせえなあ”と思いつつも、再生数が伸びるよう応援する気持ちにすらなりましたよ」
どんな内容だとしても本人は努力してるのだから、こちらが耳栓でもして我慢したほうがいいのかも知れないと、男性は考え直したという。
しかし、最初の動画から半年ほどを迎えたある日、なんの前触れもなく突然チャンネルは消滅してしまった。
「それ以降は、まったく元通りの静かな隣人に戻りました」
時々、遭遇する隣人は、相変わらず真面目な雰囲気だという。いったい、なぜ隣人が突然、ゲーム配信を始めたのか。その理由を知りたいと男性は言った。

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