食品会社71歳男性が心筋梗塞で死亡 過酷な環境下の業務で「逆転労災認定」

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東京都内の食品会社で厚焼き玉子の製造を担当していた当時71歳の男性従業員が心筋梗塞(こうそく)で死亡した件について、労働保険審査会が労災と認めていたことが分かりました。
30日に会見を行った遺族の代理人弁護士によりますと、当時71歳の男性は2020年7月、都内の食品会社で厚焼き玉子の製造を担当していて、作業中に腰や首の痛みを訴えた後、意識を失って心筋梗塞で亡くなりました。
会社が卵を仕入れすぎたために従来の2.5倍ほどの厚焼き玉子を製造しなければならなくなり、深夜や休日の労働も強いられていたということです。
遺族は青梅労働基準監督署に労災を申請しましたが、時間外労働が「過労死ライン」に達しておらず、認められませんでした。
その後、厚生労働省が「脳・心臓疾患の労災認定基準について、労働時間以外の負荷も評価する」とした新基準を設けたことで、国の労働保険審査会に再審査を請求しました。
その結果、男性は71歳と高齢にもかかわらず、暑くて湿度も高く、強い身体的負荷の下で作業を余儀なくされたとして、労働保険審査会は11月17日付けで労災と認めました。

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