【松本 英恵】天皇陛下、雅子さま、愛子さまの「リンクコーデ」に見る、天皇ご一家の確かな絆と愛情 愛子さま22歳のお誕生日

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天皇家の敬宮愛子内親王は2001年12月1日生まれ。2020年3月に学習院女子高等科をご卒業され、同年4月より学習院大学文学部日本語日本文学科にご入学。コロナ禍のため学習院大学には登校せず、主にオンライン授業を受けていました。大学4年生となった今年度から対面授業が原則となり、本格的に通学されることになりました。
4月12日、学習院大学の目白キャンパス(東京都豊島区)に登校した愛子さまは、記者からの呼びかけに和かにお答えになりました。
「大学最後の1年間、この緑豊かなキャンパスで良い学びができましたらと思っております」
今回は、22歳のお誕生日を迎えた愛子さまのご近影を振り返ってみましょう。
2022年12月28日、天皇、皇后両陛下と愛子さまは、東京・TOHOシネマズ六本木ヒルズで行われた映画『Dr.コトー診療所』の地域医療支援チャリティー上映会にご臨席されました。この日の愛子さまは、ベージュのジャケットと淡いピンクのふんわりしたスカートに、丸いショルダーバッグを合わせたスタイル。天皇陛下はピンク系のネクタイ、雅子さまはベージュのジャケットにピンク系のスカーフを合わせました。
写真/日本雑誌協会代表撮影
皇室の方々は一般人のように気軽に映画館へ赴くことはできませんが、映画ご鑑賞においては、ご自身の意思を尊重されることが多いようです。『Dr.コトー診療所』上映会へのお出ましは、天皇陛下が原作マンガとドラマの大ファンだったことから実現したそうです。
この日は、主演の吉岡秀隆、柴咲コウ、中江功監督、山田貴敏氏の同名原作漫画のモデルになった瀬戸上健二郎医師夫妻とともに映画を鑑賞されました。上映開始を待つ間、主演の吉岡秀隆さんに愛子さまから声をかけられる場面もありました。愛子さまとのやりとりについた問われた吉岡さんは、「素晴らしい感想をおっしゃっていたのですが、緊張のあまり(頭が)機能しなくて……」とおっしゃっていました。
2023年1月1日に公開された天皇ご一家の新年映像で、愛子さまはクリームイエローのワンピーススーツをお召しになりました。天皇陛下はイエローのネクタイ、皇后陛下雅子さまはアイボリーのワンピーススーツをお召しになり、イエロー系のリンクコーデを披露されました。この日は、大正・昭和期の鋳金家、杉田禾堂の『兎』、明治・大正期の日本画家、村瀬玉田の『兎』など、干支にちなんだ美術工芸品をご覧になりました。兎のような柔らかく暖かい色合いは、見る人の心も和ませてくれるようです。
1月2日の新年一般参賀は、3年ぶりに実施され、愛子さまが成年皇族として初めて参加されたことが話題となりました。愛子さまは淡い水色、雅子さまは白いロングドレスをお召しになり、天皇陛下は水色のネクタイ。白と水色が調和し、すっきりと気持ちのよい爽やかな色合いでした。
写真/日本雑誌協会代表撮影
2月23日は天皇誕生日。新型コロナウイルスの影響で2020年から一般参賀が中止になっていました。2023年、天皇陛下は63歳になり、令和になって初めての一般参賀が行われました。愛子さまの淡いピンクのドレスは、首元と袖口に薄いオーガンジーが4段重ねになっていて、優しくフェニミンな表情を見せています。今回、帽子を合わせたことで、より成年皇族らしい佇まいとなったのではないでしょうか。
写真/日本雑誌協会代表撮影
4月5日、およそ3年8か月ぶりに、栃木県にある宮内庁の御料牧場で静養されました。愛子さまは「動物たちを眺めたり、野菜を収穫したり、充実した時間を過ごすことができればと思います」と話されたように、牧場内をゆっくりと散策しながら馬を眺めたり、御料牧場のビニールハウス内でイチゴを収穫したり、家族団らんを楽しまれたようです。
写真/宮内庁提供
2023年6月9日は、天皇皇后両陛下のご成婚から30年になります。5月30日、日本橋高島屋にて、特別展『新しい時代とともに―天皇皇后両陛下の歩み』をご覧になった際は、爽やかな水色のリンクコーデでお出ましになりました。
同日夜は、皇居内の養蚕施設、紅葉山御養蚕所で「繭掻き」をなさいました。笑顔で作業に取り組む様子から、天皇ご一家の円満な家族像が伺えます。
8月21日、天皇ご一家は4年ぶりに栃木県の那須御用邸で静養されました。愛子さまはグリーン系のワンピース姿で、長く伸ばしていた髪の毛を肩にかかる長さに整えていました。愛子さまにとっては、2023年の夏は大学生としての最後の夏休みとなります。「豊かな自然に触れながら、リフレッシュできればなと、そして大学生活も残り半年…? 残り半分。いろいろなことに取り組んでいけたらと思っております」と話されました。
写真/日本雑誌協会代表撮影
10月22日、天皇陛下と愛子さまは、皇居にある宮内庁楽部で、秋の雅楽演奏会を鑑賞されました。ユネスコの無形文化遺産に記載される宮内庁楽部が演奏する雅楽は、毎年春と秋に定期演奏会が開催されています。愛子さまの鑑賞は3回目。陛下と愛子さまがお二人で雅楽を鑑賞されるのは、5月の春の定期演奏会に続いて2回目となります。
春の定期演奏会では、ウグイス色のリンクコーデ、秋の定期演奏会では、クリーム色のリンクコーデを披露されました。優しい色合いのワンピーススーツに、パールのネックレス、イヤリング、ブローチを付け、かっちりとしたクラッチバッグを携えるというスタイルは、雅子さま譲りのセンスの良さが伺えます。
これまでは天皇ご一家のリンクコーデが注目され、雅子さまのセンスが賞賛されました。天皇陛下と愛子さまのご公務の機会が増えるにつれて、お二人の装いにも愛子さまならではの若々しい感性が取り入れられていくのかもしれません。
写真/日本雑誌協会代表撮影
現在、愛子さまは卒業論文の執筆に取り組まれ、大学卒業後の進路などが注目されています。男性皇族はもちろん、平成以降はほとんどの女性皇族が専門性に磨きをかける留学を経験なさっています。愛子さまも海外の大学に留学し、ご自身の専攻分野をさらに深く学ぶことになるのではないかと見られています。ますますのご活躍が楽しみですね。

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