創業87年の南部せんべい老舗、自主回収で「店開けられない」 原料の「かび毒」基準値超えか

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南部せんべい専門店「老舗白沢せんべい店」(岩手県盛岡市)が2023年11月27日、大半の種類のせんべいについて自主回収すると公式サイトで発表した。原材料の小麦について、カビ毒(デオキシニバレノール、DON)が基準値を超えた状態だと製粉会社から連絡を受けたため。
厚生労働省が公開している資料によると、DONは「急性毒性としては、嘔吐、消化管、リンパ組織への障害、慢性毒性としては、体重減少などが知られている」という。
白沢せんべい店は創業87年で、製造工程のほとんどが手作りと謳い、岩手・紺屋町に実店舗を構えているほか通販も扱っている。商品に関して公式サイトで下記のように報告した。
客や販売店に「多大なるご心配とご迷惑をおかけします」と詫びつつ、該当商品を着払いで送るよう求めている。後日、返金で対応するという。
同店がX(旧ツイッター)で公開した製粉会社の通知書によると、原料の販売元から基準超過の可能性を知らされたといい、所有原料については検査結果待ちであるものの、「製品の検査結果から、小麦での基準超過はほぼ確実な状況となった」。
投稿文で同社は、「店舗にあるせんべいは、冷麺せんべい以外全てのせんべいが、当該商品となりますので店を開けられない状況でございます。ホームページでの販売もお休みしております」とも説明。次のように報告した。
営業再開の目途がついたら公式サイトやSNSで知らせるとしている。

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