コロナとインフル、同時流行の可能性「極めて高い」 専門家組織報告書

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厚生労働省に新型コロナウイルス対策を助言する専門家組織「アドバイザリーボード」の会合が5日開かれ、今冬に新型コロナと季節性インフルエンザが同時流行する可能性が「極めて高い」とする報告書が示された。政府は同時流行に伴う発熱外来の逼迫(ひっぱく)回避などに向けた対策を検討中で、来週にも公表する見通しだ。
コロナ感染者 全数調査終了の意味するところ 専門家がまとめた報告書によると、新型コロナの感染拡大以降、国内では流行がなかった季節性インフルが、人の海外との往来の増加や国内の社会活動の活性化によって流行する可能性が高いと指摘。新型コロナもこれまでの流行パターンから、冬季に感染拡大すると想定することは合理的だとした。一方、感染者数は新型コロナも含め「予測することは困難」とした。

対策として、季節性インフルと、オミクロン株に対応した両方のワクチンで高い接種率を実現することや、全国の医療機関で両感染症を診断・治療できる体制の整備、重症患者向けの病床確保などの対応が求められると言及した。 会合後の記者会見で、脇田隆字座長(国立感染症研究所長)は、同時流行時の患者の受診行動を課題に挙げ、「発熱した場合にどのように対応するのかを分かりやすく示すことが重要だ」と述べた。 政府は同時流行に向け、発熱症状があった場合、まず新型コロナについて検査し、陰性だった場合は季節性インフルの検査をしなくても、医師がインフルと診断できるなどの対応策を検討している。【神足俊輔】
専門家がまとめた報告書によると、新型コロナの感染拡大以降、国内では流行がなかった季節性インフルが、人の海外との往来の増加や国内の社会活動の活性化によって流行する可能性が高いと指摘。新型コロナもこれまでの流行パターンから、冬季に感染拡大すると想定することは合理的だとした。一方、感染者数は新型コロナも含め「予測することは困難」とした。
対策として、季節性インフルと、オミクロン株に対応した両方のワクチンで高い接種率を実現することや、全国の医療機関で両感染症を診断・治療できる体制の整備、重症患者向けの病床確保などの対応が求められると言及した。
会合後の記者会見で、脇田隆字座長(国立感染症研究所長)は、同時流行時の患者の受診行動を課題に挙げ、「発熱した場合にどのように対応するのかを分かりやすく示すことが重要だ」と述べた。
政府は同時流行に向け、発熱症状があった場合、まず新型コロナについて検査し、陰性だった場合は季節性インフルの検査をしなくても、医師がインフルと診断できるなどの対応策を検討している。【神足俊輔】

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